噛み合わせが深いとは?
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噛み合わせが深い、とはどのような状態でしょうか?
奥歯を噛みしめた時、下の前歯が見えなかったり、下の前歯で上の歯の裏側の歯茎を噛んでしまったりするのであれば、噛み合わせが深くなっていると考えることができます。
上下の前歯が噛み合わず、前方へ開き、場合によっては唇まで常に開いた状態になることも。
そして、このような症状を過蓋咬合(かがいこうごう)といいます。
また、噛み合わせの深さだけでなく、上顎前突症(出っ歯)や、叢生(八重歯)を併発している可能性もあります。
なぜ過蓋咬合になるのか?
過蓋咬合になる原因としては、以下のようなものが考えられます。
・遺伝によるもの
・早い時期に乳歯をなくした
・永久歯の先天欠如
・舌の筋力に問題がある
・虫歯で奥歯が失ったまま
・顔の骨格の不調和
・奥歯の高さが合っていない
・強く噛みしめるクセや歯ぎしり
過蓋咬合になると困ること
過蓋咬合になると、上あごの内側の歯肉を、下の前歯で傷つけてしまい、炎症を起こすことがあります。また、前歯が深く噛み合っているので、下あごの動きが限定され、顎関節症の原因になることも。
下の前歯が上の前歯に強く当たるため、前歯を悪くしやすく、たとえ状態が悪く治したとしても根本治療をしていないため、前歯を何度も壊してしまうこともあります。
また、体全体のバランスを崩してしまうことも。こうなると、自律神経失調症や不定愁訴の原因となることもあります。これらは、一般的に歯とあまり関わりがないように思いがち。原因が分からないまま、体調不良の状態で過ごしてしまうことも。
見た目にあまり気になることがないレベルでも、50代や60代になってから問題が起こり始めるのが多いのも過蓋咬合の特徴です。
奥歯への負担も大きいため、年齢を重ねるごとに歯が抜ける可能性も高くなるのです。
高齢になると粘膜が弱るため、口内炎にもなりやすくなります。
入れ歯が合わないことも起こりやすく、朝起きた時に顎のだるさや肩こりなどが生じる場合も。
さまざまな影響が起こり始めるため、特に高齢で症状が出始めた場合には歯医者で相談しましょう。
過蓋咬合の治療法
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過蓋咬合を治すためには、奥歯を正しい位置に伸ばすことが先決。そのために前歯を歯茎側に動かし、噛み合わせを浅くするのです。
使用するのは、一般的にマルチブラケット装置と呼ばれるものです。治療中は目立ってしまうのを気にする人おいるかもしれませんが、セラミックブラケットやホワイトワイヤーを使うと目立ちにくくなります。また、裏側から治療したり、マウスピース型カタスタムメイド矯正歯科装置で治療することも可能です。
子供時代は矯正している人も多く、歯にブラケットがついていてもそれほど目立ちませんが、大人になってからブラケットをつけていると、接客など人と対面することが多い場合、気になることもあるかもしれません。
しばらくは付けなければいけませんから、仕事内容などを相談し、自分に合ったものを付けるとよいでしょう。
また、骨格が原因で過蓋咬合になっている場合は、顎変形症の治療となり、保険診療が可能になることもあります。この場合には、手術を併用し、骨格を改善しながら噛み合わせも浅くしていくことになります。
過蓋咬合を放置しないで!
噛み合わせが深い、過蓋咬合は歯だけでなく体や心の状態まで悪化させてしまうことがあります。
ただ、歯の状態が悪い、と考えるのはやめて、体全体の健康も考えることをおすすめします。
状態にもよりますが、治療した方がよいレベルであれば医師の指導に基づき治療をスタートしましょう。
ビル一棟全フロアが歯科医院で診療台29台、歯科医師8名、スタッフ40名以上で徹底的に丁寧な治療を行ないます。 日本全国から患者様が来院されており、トップアスリートの噛み合わせ治療も行なっています。最先端の設備のを備え、ミリ単位以下にまでこだわった噛み合わせを作っていき、見た目の美しさだけではない、その先にある全身の健康を目指した矯正治療を行なっております。
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