子供の歯がある程度生えそろってくると気になるのが歯並びですよね。そして、歯並びが良くないかもと思い始めると気になってしかたないという保護者も多いのではないでしょうか。
子供の歯並びは、どの程度良くないと矯正が必要となるのか、その基準もわからないのが普通です。
そこで、矯正が必要な子供の歯並びの基準や、もしも矯正が必要となった場合、少しでも早い方がいいのかなど子供の歯並びについて紹介していきます。
子供の歯並びのために矯正が必要?
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子供の歯並びのために少しでも早い段階から矯正が必要かどうか。気になることではありますが絶対矯正すべき、または、矯正は早くなくても大丈夫とも言い切れません。
早い段階からの矯正は、歯そのものというよりは、あごの骨などの発達によって歯並びが影響してくる場合は、成長発達段階である早い時期の子供のうちにスタートさせた方があごの骨自体のバランスが整えやすいことがあります。
また、子供ならではの指しゃぶりといった癖なども歯やあごの発達の影響を与えてしまうので、矯正を行いつつ、癖を改善することで、噛み砕いて物を食べたり、飲み込むといった発達を高めたり、言葉を発するときのスムーズな発音にもつながっていきます。
また、歯科矯正を早くから始めることによって、先天性欠如歯、埋伏歯の早期発見、虫歯や歯周病予防にもつながっていくキッカケにもなりやすいです。
子供の歯並びの矯正治療は、どんな歯医者を選べばいい?
子供の歯科矯正を受ける場合、どのような歯科医にお願いすれば安心して治療を受けることができるのでしょうか。
また、矯正歯科に通うべきか、小児歯科の方が良いのか迷ってしまうと思います。
小児歯科でなおかつ、矯正を専門としている歯科医が通える範囲のところにいればよいのですが、そうではない場合は、歯科医の選択基準として、
・歯科医に矯正治療の相談をした場合、検査をしない範囲の中での矯正に関する費用や期間、診療についてなどを詳しく説明してくれる。
・治療に必要な検査(頭部全体のエックス線、歯の模型)に基づいて、診断を行った上で、治療方針を説明してくれる
・矯正自体に迷っている場合、無理強いしない
・小児歯科、矯正歯科の認定医もしくは、専門医であること
という風に、情報をしっかり与えてくれ信頼できる歯科医を見つけることが大切です。
子供の歯並びのための歯科矯正にかかる費用の相場は?
子供の歯並びのための歯科矯正にかかる費用は、自由診療となっているため歯科医院によって料金は様々です。
一般的な子供の歯科矯正の相場は、
・乳歯列期(乳歯のみ) 30,000円~200,000円
・混合歯列期(乳歯と永久歯の混合) 150,000円~600,000円
・永久歯列期(永久歯のみ) 500,000円~1,300,000円
となっています。
あくまでも相場の料金となっていることと、乳歯列期から矯正を始めた場合は、相場ではなく料金の調整を行いつつ対応しているところがほとんどです。
どのくらいの費用が必要となるのかは、歯科医院で説明を受け納得した上で治療を開始するようにしましょう。
子供の歯科矯正には、メリット・デメリットがある
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子供のうちに歯科矯正を行うことによって得られるメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、
・良い治療結果を得やすい
・6歳~7歳までに治療を開始することで歯を抜かずにすむ場合が多い
・大人になってから矯正の必要がなくなる場合や、再治療となっても矯正期間が短く、良い結果を得やすい
というものです。歯を抜かずにすんだり、治療結果が良いというのがいいですね。
一方デメリットは、
・成長過程のため15歳になる頃までは、経過観察をしなくてはならず治療期間が長期間となる
・治療を受ける子供自身が治療を受ける気持ちでないと結果がついてこなくなる可能性がある
・虫歯になりやすい
などとなっています。
メリットとデメリットのどちらを重視するのかは、実際に治療を受ける本人と保護者の考え方によるようです。
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