歯に隙間が気になる。隙間ができる理由と治療法とは

歯に隙間が気になる。隙間ができる理由と治療法とは

歯の隙間が気になる、という方はいませんか。歯の隙間は見た目が悪いだけでなく、虫歯の原因にもなります。歯に隙間ができる理由と治療法について紹介します。 2018年08月21日作成

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歯の隙間が気になる、という方はいませんか。歯の隙間は見た目が悪いだけでなく、虫歯の原因にもなります。歯に隙間ができる理由と治療法について紹介します。 2018年08月21日作成

TOPIC 01

歯に隙間ができる理由とは

本来、歯は隙間なく口の中に並んでいるもの。しかし、さまざまな理由で歯と歯の間に隙間があいている人がいます。

「隙間くらい、見た目だけの問題」と思っている人もいるかもしれませんが、歯に隙間があいていると、虫歯や歯周病になりやすく、食べ物もよく噛めません。また、あごに負担がかかり、顎関節症になってしまうこともあります。

では、どうして歯に隙間ができてしまうのでしょう。

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骨や歯の生え方に問題がある

あごが大きかったり小さかったりすると、きれいに歯が並んで生えてきません。あごが大きく、歯がはえるスペースが余ってしまうと、歯はあごに合わせて大きくなったり小さくなったりはしないので、大きさや本数が正常でも隙間があいてしまいます。

逆に歯が小さいために隙間ができてしまうケースもありますし、生えてくる歯の本数が少ないためにその分のスペースが余ってしまうこともあります。

歯周病で歯が弱る

歯周病になると、歯を支えている骨が溶かされていきます。そのため、歯周病を放置していると、歯の根元が弱くなり、力が加わると歯が移動してしまいます。

指しゃぶりや舌の癖が原因のことも

指しゃぶりや舌で歯を押すといった癖のある人は隙間ができやすくなります。それほど、大きな力ではないように思えますが、長年続けていると、少しずつ歯を動かしたり、あごの骨を広げてしまったりします。

ほかにも頬杖をつく、うつ伏せで寝るといった癖も歯並びに影響し、歯に隙間ができることがあるという意見もあります。

TOPIC 02

歯の隙間を埋め、きれいな歯並びに

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歯の隙間は歯科医院で治してもらうことができます。基本的に詰め物や被せ物、矯正という方法で治すのですが、虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療を優先しま
す。

また、虫歯や歯周病の治療、あごの形に問題があり手術が必要な場合を除き、歯の隙間をなくす治療は、自費診療になります。

軽度の場合はレジンで穴埋め

隙間が2ミリ前後で、歯並びには大きな問題がないという場合は、コンポレットレジンという歯科用プラスチックで隙間を埋める方法があります。レジンは軽度の虫歯の治療の穴埋めにも使われますから、「あの白い詰め物」と思い当たる人も多いのではないでしょうか。

メリットとしては、比較的安く治療費が抑えられることです。1本1万円から5万円ほどです。隙間に虫歯があり、虫歯治療として行う場合は保険が適用されます。その場合は700円から2千円ていどになります。しかし、保険診療の場合は虫歯治療が目的なので、詰めた部分を周囲の歯の色に合わせるなどの審美性の点では限界があります。

デメリットとしては、強度が弱いので奥歯など強い力がかかる部分には適しません。また、セラミックなど他の素材に比べて汚れやすく、手入れを怠るとすぐに虫歯になってしまいます。あくまでも軽度の場合の治療法なので、歯並びや骨に問題がある場合、隙間が大きい場合には、別の方法を考える必要があります。


短期間でできるセラミック治療

レジンで穴埋めできないような大きな隙間がある場合や歯並びにも問題がある場合、セラミック(陶材)治療なら短期間に歯並びをきれいに整えることができます。

セラミック製の薄い板を歯の表面に貼り付けたり、セラミック製の被せ物をしたりして隙間をなくします。陶材は色を変えることができるので、周囲の歯に色を合わせられますし、汚れもつきにくいので虫歯になりにくくすることができます。

歯の表面に薄い板を張り付ける治療をラミネートべニアといい、被せ物はセラミッククラウンといいます。


ラミネートべニアかセラミッククラウンによる治療のどちらを選ぶかは、歯の状態と費用を元に決めます。ラミネートべニアでも歯並びの悪さは改善できますが、程度によってはクラウンを使わなくてはならないときもあります。

デメリットとしては、費用があげられます。自費診療なので、歯科医院によって費用は異なり、ラミネートべニアで1本5万円から15万円程度。セラミッククラウンなら1本8万円から15万円程度かかります。

また、装着には歯を削る必要があるので、歯の寿命が短くなる可能性があります。

根本的な治療は歯科矯正

歯並びの悪さによって隙間があいている場合、根本的に治療するには歯科矯正が必要です。ただ、どのような歯でも矯正が最適というわけではなく、歯の状態によっては矯正治療とセラミック治療を組み合わせた方がよい場合もあります。

矯正治療はブラケットという装置を付け、そこに針金を通して行います。矯正器具の見た目を気にする人には歯の裏側につける矯正器具もあります。また、部分的に矯正する器具もあります。

セラミック治療と違い、歯を削るわけではないので、歯を健康的に保つことができます。デメリットは、やはり費用と期間です。歯を全体的に矯正するなら、少なくともトータル100万円はかかり、期間も1年から2年程度かかります。部分矯正なら数カ月で30万円前後でできることもあります。

TOPIC 03

見た目の美しさは歯が健康な証し

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隙間なくきれいに並んだ歯は美しいものです。そして、その美しさは健康的な歯の証しです。

健康的な歯で健康的な生活を送るため、歯の隙間など歯並びに悩んでいる人は、一度歯科医院に相談してみてはどうでしょう。

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