舌癌の診断は難しい?
舌癌の診断は難しいのでしょうか。
たびたびメディアで舌癌が取り上げられ、気が付かないうちに悪化していたなんてことも耳にすることがあります。大腸癌や胃癌など体の中でできる癌の診断自体は非常に難しく、自分で発見することは非常に稀です。
では、舌癌をはじめとする口腔癌も見つけるのは難しいのでしょうか?
舌癌をはじめ、口腔癌のほとんどは表面の上皮にできる癌です。そのため、目視で確認のできる癌であるため、実は発見しやすい癌でもあります。
舌癌は見逃されがち?
目視で確認できる癌であるにもかかわらず、舌癌が進行してから発見されるというケースも多くあります。
舌癌は全体の癌の中では非常に少ない部類に入ります。しかも、初期症状は口内炎に似ており、普通の人は「口内炎がまた出来た」くらいにしか思いません。また、歯科医院に診察を依頼しても、舌癌の判断をできる先生は多くありません。一般の歯科医師では、一生に1、2回見るかどうかというレベルです。
写真でしか見たことのないものを、十数年に一度診断するようなものなので、癌に関しては素人な先生の方が多いです。そのため、歯科の先生が「治りにくい口内炎」と判断してしまうことも珍しくなく、大学に紹介された時は進行している。というのは、実はよくある話のようです。
舌癌(口腔癌)の特徴
これは舌癌にのみならず、口腔癌全般に言えることですが、特徴としては、まず表面の上皮に出来る癌です。
① 表面が白くなったり、反対に赤みが強かったり、ガサガサしたり、盛り上がったり、口内炎や潰瘍といった変化が出ることが多いです。
そのため、鏡など自分で見つける方もおられます。
② 表面変化した部分が硬くなります。
全てではありませんが、多くの場合、触ると硬いシコリのようなモノが触れます。
もしも自分の口の中で変化があったら触ってみてください。
③ 比較的変化が早い。
通常、口内炎などの症状は2週間もあれば軽快します。そのため、違和感に気がついて1ヶ月も変化がない、もしくは進行している気がした場合は放って置かず、診察を受けるようにしてください。
④ 痛みの有る無しだけで判断しない‼️
口腔癌は必ずしも痛みが出るとは限りません。
癌の発見が遅れ、悪化する最大の理由が、違和感には気がついていたが、痛くないから放っておいた。という場合です。
舌癌(口腔癌)を疑ったらどこに行けばいい?
口腔内の異変に気が付いたら、先ずは歯医者さんに診てもらうことをお勧めしますが、暫く様子を見ておかしいと思ったら、口腔外科か耳鼻咽喉科に診察してもらいましょう。
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