歯のクリーニング『PMTC』とは?

歯のクリーニング『PMTC』とは?

口の中には多くの細菌が存在するため、ブラッシングは欠かせません。しかし、セルフケアでは限界があり、歯のクリーニング「PMTC」が必要となります。
2019年04月09日作成

  • カテゴリお口の雑学 - 治療内容

口の中には多くの細菌が存在するため、ブラッシングは欠かせません。しかし、セルフケアでは限界があり、歯のクリーニング「PMTC」が必要となります。
2019年04月09日作成

TOPIC 01

「PMTC」って?

出典元:https://www.shutterstock.com

「PMTC」は「Professional Mechanical Tooth Cleaning」(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略で、専門家が行う器具または機械を使った歯のクリーニングのことです。

では、なぜ、歯のクリーニングが必要なのでしょうか。

毎日、磨いているから、クリーニングなんていらないと思われるでしょうが、じつは磨いているつもりでも、しっかりと磨かれてはいないことが多いのです。

その証拠に虫歯になったり、歯周病にかかったりしてしまうのです。

まず、いつまでも元気に生活を送るためには、歯が健康でなくてはなりません。そのためにも、日頃からの予防が大事なのです。

治療型から予防中心スタイルへといち早く切り替えたのがスウェーデンでした。

40年以上前のことで、この結果、口が健康な人が多くなりました。「厚生労働省 平成28年度歯科疾患実態調査」からもわかるように、口の健康状態が良好な人は日本では20%ですが、それに対しスウェーデンは55%。また、平均現在歯数も60代から差が現れ、80代になるとおおよそ倍と日本よりもスウェーデンのほうが多くなっています。

このことからも、痛むから治療するのではなく、痛みの出ないよう予防中心としたほうが効率がいいということがわかります。また、定期的にクリーニングすることで、歯周病の予防、虫歯進行の抑制に非常に効果が高いことが日本の学会でも認知されています。

ものの手入れをすれば長持ちするように、定期的にメンテナンスをすることで歯の持ち具合も変わってくるのです。

TOPIC 02

なぜ、歯のクリーニングが必要なの?

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どんなに清潔にしている人でも、口の中には菌がいます。口は適度に湿っているため細菌が繁殖しやすい環境です。菌がかたまったものをバイオフィルムと言います。

このバイオフィルムはじつは口の中だけでなく、身の回りでも目にすることがあります。台所やお風呂の排水溝のネバネバやヌルヌルがそうです。これが細菌のかたまり、バイオフィルムです。

このバイオフィルムは、ほんのわずかな中にも何億もの菌が潜んでいます。バイオフィルムはプラークや歯垢とも呼ばれていて、放置しておくとむし歯や歯周病の原因となってしまうのです。

毎日、いくらしっかり磨いていても、歯は凹凸があるため、どうしても磨きにくい部分があり、そこに菌が堆積し固まってしまい、歯垢となってしまいます。歯垢になるといくらブラッシングしても取り除くことができません。

歯周病や虫歯を防ぐためには、定期的に歯科医院を訪れて、磨きにくい部分のクリーニングを行ってもらう必要があります。

TOPIC 03

「PMTC」のメリットとは?

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歯科医院でプロに行ってもらうクリーニングは、ただ磨いてもらうだけではありません。
まず、病気があるかどうかを歯科医に診てもらい、その後、歯科医または専門医に磨き残しを取り除いてもらい、病気のリスクが高い部分を指摘してもらったり、症状に応じて磨き方を指導してもらいます。

では、具体的なメリットはどんなところでしょうか。

メリット1 歯の表面の汚れを落とす

たばこを吸う人はヤニがつきますし、お茶を飲む人は茶シブがつきます。
これを取ってもらうだけで、くすんでいた歯が明るい色になり、見た目にも健康的になります。
クリーニングしてもらうことで、口の中の粘つきも取れてスッキリします。

メリット2 虫歯や歯周病の予防

普段の歯みがきでは落とせない歯と歯茎の境目に潜んでいる菌のほか、ついてしまった歯石や歯垢をクリーニングにより落とせるため、虫歯や歯周病予防になります。

メリット3 歯磨き指導

どうしても磨きにくい部分をどうしたら、磨けるようになるかを専門医に教えてもらえます。横がダメなら縦磨き、歯間ブラシを使うなど細かいことを指導してもらえます。


今からきちんと定期的な歯のクリーニングを受けて予防すれば、一生自分の歯で過ごすことができます。自分の歯があるのとないのとは大違いです。ぜひ、予防するためにもPMTCを受けてみませんか。

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