美容整形と矯正治療との違いって?

美容整形と矯正治療との違いって?

整形と矯正はどちらも何だか似た感じがします。しかし、この2つには大きな違いがあります。どんなところが違っているのかを見ていきましょう。
2019年07月06日作成

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整形と矯正はどちらも何だか似た感じがします。しかし、この2つには大きな違いがあります。どんなところが違っているのかを見ていきましょう。
2019年07月06日作成

TOPIC 01

欧米では矯正は身だしなみのひとつ

出典元:https://www.shutterstock.com

日本では美容整形に対して抵抗感を持つ人が多いように思われます。それと同じように考えられているのが矯正です。

顔の一部に手を加えるという意味では、整形も矯正も似ているかもしれませんが、実際は美容整形と矯正治療とはまったく異なるものです。

我が国では歯並びについてはあまり問題としない風潮が昔からあります。その代表が八重歯でしょう。八重歯があるとトレードマークやチャームポイントとして見られ、悪い歯並びとは見られずに逆に可愛いいと言われたりするくらいです。

ところが、欧米では歯並びは身だしなみのひとつと考えられてます。小さな時に矯正するのは当たり前で、幼稚園の年頃の子はみんな矯正装置をつけていて、笑えば装置がくっきりはっきり丸見えになります。

また、歯並びに時間もお金もかけてしっかりとメンテナンスをしているのは、歯並びが生活レベルやステータスを表すものと考えられているためです。歯並びが悪いとお里が知れるということでしょう。そのため八重歯は日本でのイメージとは全く違っていて、ドラキュラのイメージが強いからか、なんて醜い人! と思われてしまうほどです。

また、殺人事件のドラマを見ていてもわかるように、歯だけ見て「歯並びがきれいだから欧米人!」と言われるほどで、歯並びの悪さを愛嬌ととらえているのは日本人だけのようです。

TOPIC 02

似ているようで全く違う「整形」と「矯正」

出典元:https://www.shutterstock.com

「美しくなるための治療」というと「美容整形」をイメージすると思います。

鼻を高くする、目を大きくする、頬骨を削るというように美容整形は見かけ重視で、美しくなることだけを目的としています。

一方、矯正もある意味、見かけというところは似ていますが、矯正の一番の目的は噛み合わせを正しくさせ、食べ物をしっかりと噛めるようにして本来の機能を取り戻すことです。

整形をして美しくなることで、心も晴れて健康になると思います。

一方、矯正は歯並びを整えることで身体が健康になります。もちろん、きっかけは「歯並びをきれいにしたい」であったとしても、見た目の美しさだけでなく、身体の健康も同時に手に入れることができるものなのです。

TOPIC 03

目的が違う! 美容整形と矯正治療

出典元:https://www.shutterstock.com

美容整形と矯正治療はどちらも同じように感じますが、実は大きな違いがあります。では具体的には整形と矯正の違いがどこにあるのでしょうか。その違いを見ていきましょう。

整形と矯正では目的が違う

整形と矯正では治療の目的が大きく違うのが特徴です。

整形ではあくまでも考えるのは「見た目の美しさ」です。そのため、歯の形や色を変えることで美しさを追い求めていきます。

矯正では機能を回復させることを目的としています。

整形と矯正では費用が違う

整形では「美しさ」が目的ですから、極端に言えばたとえ美しくなくても生きていけるわけですから、保険は効かなくて自費となります。

矯正での治療もそのほとんどが保険は効きません。しかし、「機能回復」に目的を置いている治療の場合は保険が効きます。たとえば顎変形症と認められれば、矯正から外科手術、入院まで、保険が適用されます。

クリニックや方法によって値段に差があるので事前によく確認しておくことが大切です。

美容整形の特徴
診療科:形成外科の一分野である「美容外科」
目的:見た目の美しさを手に入れること
保険:治療費には適用されません

矯正歯科治療の特徴
診療科:歯科の一分野
目的:歯並びや咬み合わせを改善すること
保険:機能回復の場合は適用する場合も


整形と矯正は目的が違っています。どちらも結果的には美しくなるのですが、矯正は身体の機能が回復するため、より健康になることができるもの。違いをわかった上で治療にあたりましょう。

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