歯で支えられている顔の皮膚
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歯が抜けてしまった年配の方の顔を想像してみてください。さて、総入れ歯を外すとどんな顔になるでしょうか。
口周辺の皮膚がたるんでシワシワ。口元の皮膚が口の中に全部吸い込まれてしまっているかのような感じです。干からびた梅干しのようにも見えます。入れ歯を外すと…別人です。
マンガなどでもよく見かけますが、そんなシワった顔をイメージしたのではないでしょうか。
たとえ、年がそれほどいっていなくても、顔がたるんでいるとそれだけでかなりのフケ顔になってしまうのです。
ということは、『顔の皮膚は歯で支えられている』ということがわかると思います。
目や頬の下には骨や筋肉があり、これらが皮膚を支えていますが、口の周りは歯とあごの骨です。
そのため、歯がなかったり、歯並びがデコボコしていたりすると顔の見た目も違ってくるというわけです。
筋肉は30代に入ると少しずつ衰えてくると言われますが、顔の筋肉も同じように衰えてきます。重力に負けてしまうため、頬などが垂れてくるのは自然の現象です。
しかし、これもフケた印象を与えてしまうので、少しでも若々しく見せるためには顔の下半分にかかっているのです。
また、歯ぎしりや食いしばりも顔を下に引っ張っていることがわかっています。特に食いしばりはエラ周りの筋肉が発達してしまい、顔が大きくなってしまう原因になっていることも。
歯並びの悪さは顔のゆがみに
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歯が出たり引っ込んだりしてデコボコ、出っ歯、受け口…と歯並びが悪いと、見た目にもよくありません。
見た目が悪ければ人前で口を開けることに抵抗を感じたり、手で口を押さえないと話せない、笑えない…といったコンプレックスにもつながります。
しかし、それだけではありません。
歯並びの悪さはあごや顔のゆがみやにも関係するのです。
歯並びが悪いと、とうぜん噛み合わせも悪くなります。ものを噛んだ時に均等な力がかからず、力が加わるところと加わらないところが出てきます。
この状態が長く続くとあごにゆがみが少しずつ出てくるようになります。あごがゆがんでしまえば、今度は顔もゆがんできます。こうして顔がゆがめば皮膚のシワやたるみへとつながっていきます。
皮膚は1枚ですから、緩んだところはシワになったりたるんだりします。
鼻からあごにかけてのほうれい線、口の両脇から下に伸びる2本の溝・マリオネットラインは見た目年齢をフケさせます。
特にマリオネットラインができているようならほうれい線もすでに深く長くなっていると考えられるので、実年齢以上にフケ顔を作る要因になります。
歯並びの悪さはそれだけにとどまらないのです。
歯並びが悪い→噛み合わせが悪い→あごがゆがむ→顔がゆがむ→シワやたるみが出る
と、こんな良くない連鎖が生まれてしまうのです。
フケ顔にならないためにも、歯並びの悪さを解消する必要があります。
ほうれい線と関係する歯並び
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ほうれい線は年齢を感じさせるシワです。
年だからしょうがないのよね…と言いながらも一生懸命にマッサージをしても効果がないなら、それは歯並びのせいかもしれません。
顔にはさまざまな筋肉があり、それが微妙に動いて顔の表情を作り出しています。言葉の発声もこの筋肉が細かく動いているから自由自在に音を出せるのです。
発声は歯にも大きく関係しています。
たとえば歯周病で歯を失ってしまうと、今まで出ていた声が出なくなってしまいます。たとえ1本であっても歯がなくなればそこから音が漏れてしまうため、今までと同じ音が出ません。
これは楽器と同じです。一部分が壊れてしまえば、前と同じ音は出ることはないのです。たとえ、壊れたところをふさいだとしても、前とまったく同じ音が出るようになるとは限らないのです。
ほうれい線が目立ってきたからと美容整形に行き、処置をしてもらっても、なかなか思い通りにならないのなら、口の中から見直すようにするのも手です。
歯並びをきれいにすることで、バランス良くものを噛めるようになります。するとあごのゆがみや顔のゆがみも次第に改善し、しいては顔のシワやゆがみまでもが解消していくようになります。
バランス良くものを噛むことで、正しく栄養が摂れるようになり、体全体が健康になります。これもシワやたるみを体の内側からサポートしてくれるのです。
フケ顔にさよならするためにもぜひ、歯並びを良くして心身共に健康になりましょう。
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