痛むのは歯? それとも歯の周辺?
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歯が痛いのは本当に困りものです。
ズキンズキンと痛み出すと、頭までが痛くなり、仕事や家事に集中できなくなるばかりか何も考えられなくなります。夜寝る前に痛み出すと眠れないということもあるでしょう。また、痛い歯のことばかり考えていると、よけい痛くなる気もします。
この歯の痛みですが、歯が原因のときとそうでないことがあります。
また、痛みにも種類があります。「時々、上の奥歯が痛む」「冷たいものを飲んだり食べたりすると痛む」などどこがどのように痛むのかなど症状もさまざまです。
歯に穴が空いていれば、虫歯だと一目でわかりますが、そうでないときは歯周炎の可能性が大です。
虫歯が進行すると、歯が溶けて穴が開き、神経との距離が近くなります。近くなったことで、冷たい物や熱い物がしみる、噛んだときに痛むといった症状を感じ出します。さらに症状が進むと、神経がさらに近くなり、強い痛みを感じるようになります。
虫歯が原因の歯の痛み
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歯が痛い原因のほとんどは虫歯によるものです。
大人になると子どもの頃とは虫歯の痛みかたも違ってきます。まず、虫歯ができやすいのは歯と歯茎の境目が多く、少し黒っぽくなってきたなと思ってはいたものの、放っておいたら痛み出してしまったということが多いようです。
できたら、歯医者には行きたくないものですから、放っておきたい気持ちもわかります。しかし、歯は放置するほど悪化してしまうものです。じつは初期段階では自覚症状もほとんどないので、気がつかないことが多いのです。しかし、痛み出した頃には時既に遅く、相当病状が進行してしまっていることがほとんどです。
欠けている場合は特に注意が必要です。そこから症状が進んでしまうので、なるべく早めに歯科医院へ行くようにしましょう。
早めに行けば、治療も少なくかんたんに終わりますが、放置すればするほど痛みも治療費も多くかかってしまうことになります。
では、夜中や早朝、歯科医院が開いていない時間に、急に痛み出したときはどうしたらいいでしょう。
歯が痛むときの応急処置
・ほっぺたを冷やす
「濡れタオルに氷を包んで冷やす」または、直接「冷却シートを貼る」。冷やすことで痛みを和らげることができます。
・市販薬を飲む
薬は飲んでからしばらくしないと効きません。なるべく早めに飲むようにします。
歯科医院が開いたら、すみやかに診てもらうようにしましょう。
歯周病が原因の歯の痛み
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年を取ると食事をした後に、つま楊枝を使って食べカスを取るようになります。子どもの頃はどうしてあんなことをするのだろうと不思議でしたが、その理由がわかるようになりました。
いつの間にか歯茎が下がったり、歯が痩せたのか、歯と歯の間にすき間ができて、そこに挟まってしまうようになったのです。
原因は歯周病です。
歯周病は、痛みがないことから放置されがちですが、ジリジリと進行していきます。
はじめは歯茎の腫れから始まります。歯磨きすると血が出てきたら要注意です。進行すると歯の周りの組織が破壊され、歯が浮いたようになり、さらに進行すると歯がなくなる恐れもあります。
腫れ上がった歯茎は見た目も美しくないだけでなく、口臭もするので、歯周病にかかってしまわないよう日々のケアが大切です。
たばこを吸う人は、特に歯周病のリスクが高くなるので、毎日のケアを念入りに行うことが大事です。
歯周病も強い痛みが出るので、定期的に歯科医院に通って、クリーニングや歯石の除去を行うようにしましょう。
歯が痛くなるとつらいものです。虫歯や歯周病にならないよう毎日丁寧な歯磨きを心がけるようにしましょう。しかし、いくら磨いているつもりでも磨き残しは必ずあります。定期的に歯科医院に通うことも忘れずに。
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