茶渋やヤニによる歯の汚れ。どうしたらキレイに

茶渋やヤニによる歯の汚れ。どうしたらキレイに

茶渋やたばこのヤニによる歯の汚れを気にしている人は多いのではないでしょうか。しかし、こうした汚れを歯磨きだけで落とすことはなかなかできません。白い歯を取り戻す方法について紹介します。 2018年08月21日作成

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茶渋やたばこのヤニによる歯の汚れを気にしている人は多いのではないでしょうか。しかし、こうした汚れを歯磨きだけで落とすことはなかなかできません。白い歯を取り戻す方法について紹介します。 2018年08月21日作成

TOPIC 01

歯についた茶渋やヤニ、放置するとどうなる

たばこをよく吸う人の歯が煙に含まれるヤニで黄ばんでしまうのはわかりますが、茶渋汚れはどうしてついてしまうのでしょうか。汚れやすい飲み物ってあるのでしょうか。

コーヒーやお茶を飲むと、その飲み物の色が歯に付着すると考えている方もいらっしゃるでしょうが、実はほんのちょっと違います。

お茶やコーヒーなどの飲み物には、歯の汚れの元になる成分が含まれています。コーヒーならコーヒーポリフェノール、お茶ならタンニンです。これら苦みや色素の成分をポリフェノールと総称します。

ポリフェノールは唾液の中のカルシウムなどと結合し、歯の表面を覆うペリクルという薄い膜に付着します。この段階で歯磨きなどでペリクルを落としてしまえば、問題はないのですが、放置していると歯垢がつくる「バイオフィルム」という細菌の膜に取りこまれてしまいます。そうなると、歯磨きでは簡単に落とせなくなってしまうのです。

出典元https://www.shutterstock.com

ヤニや茶渋などの汚れを放置していたからといって、そのまま虫歯や歯周病の原因になるわけではありません。ただ、汚れは自然に落ちることなく、蓄積していきますから年月を重ねるごとに汚れはひどくなり、広がっていきます。見た目には決してよくはないでしょう。

また、茶渋などが付着するバイオフィルムは虫歯や歯周病の原因になります。つまり、歯の黄ばみなどのある口の中は、虫歯などになりやすい環境にあるといえます。

ヤニや茶渋などの汚れを防ぐことは虫歯予防にもつながるのです。

TOPIC 02

歯に茶渋やヤニが付きやすい人は?

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茶渋やヤニによる歯の変色が起こりやすい人は、原因となる飲食物をよく摂取している人ということになります。

ヤニはもちろん、たばこですが、ポリフェノールが含まれるのはコーヒーやお茶ばかりではなく、多くの飲み物や食べ物に含まれています。

ポリフェノールの種類は数多く、コーヒーポリフェノールやカテキンのほか、イソフラボン、アントシアニン、カカオポリフェノール、クルクミンといったものがあります。

カテキンは紅茶やお茶、イソフラボンは大豆、アントシアニンはブルーベリーや赤ワイン、カカオポリフェノールはチョコレートやココアに含まれています。クルクミンはカレーに使われる香辛料ターメリックに含まれる成分です。

こうしてみると、ポリフェノールを普段の食事で避けることは難しく、歯の変色を防ぐには食べた後の歯の手入れをしっかり行うしかありません。

TOPIC 03

予防と対策の方法は

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たばこのヤニによる歯の変色は、たばこをやめたり、できるだけたばこを吸う人に近寄らないようにすれば、ある程度進行を止めることができます。しかし、ポリフェノールは多くの食品に含まれていますから、食べたり飲んだりしなければいい、というわけにはいきません。しっかりとした対策が必要です。

予防法と対処法について紹介します。

できるだけ原因成分を口に残さない

ヤニやポリフェノールによる歯の黄ばみを防ぐには、まず変色の原因となる成分の口の中に残さないことが大切です。ヤニにしろ、ポリフェノールにせよ、すぐ歯に密着するわけではありません。歯の表面でプラークと結びつく前に、洗い流したり、磨き落としたりすればいいのです。

それには、まず歯磨き。「食べたら、磨く」を実践しましょう。コーヒーを飲むたびに歯を磨くというのは大変ですが、うがいだけでも効果はあります。

美白効果、ホワイトニング効果などをうたった歯磨き粉を使うのもいいでしょう。ただ、ザラザラとした研磨剤が多く配合されているものには、注意が必要です。毎日使っていると、歯の表面を削り、かえって痛めてしまうことがありあます。

歯科医院で適切な処置を

自宅で行う対策には限度があります。しっかりと汚れを落としたいのなら、歯科医院に行くのをおすすめします。

歯科医院でクリーニングを受け、歯磨きでは落とせない汚れまできれいにしてもらうだけでも、かなり違います。薬剤で歯を漂泊するホワイトニングという方法もありますし、同時に虫歯や歯並びも治したいのなら、白いセラミック製の板を歯の表面に貼ったりセラミック製クラウンを被せたりする治療法もあります。

いずれも自費診療なので、歯科医院によって扱う薬剤や素材が異なり、費用もまちまちです。

だいたいの相場を挙げると、クリーニングは1回5000円から20000円くらい。ホワイトニングは20000円から50000円、セラミック治療の場合は歯1本につき、数万円から20万円ほどになります。

ただし、クリーニングは虫歯や歯周病の治療の一環であれば、保険が適用されます。その場合は、1回2000円から3000円程度です。

TOPIC 04

毎日の手入れと定期健診できれいな歯に

歯を白く保つには、やはり毎日の歯の手入れが欠かせません。そして、歯磨きで足りない分は歯科医院でケア。そうすれば、ヤニや茶渋による変色で悩むこともありません。

月1回、美容院や理髪店に行くような感覚で、歯科医院で歯をきれいにしてもらってはいかがでしょうか。

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