タバコを吸っていると口臭が気になる! 歯周病になるリスクはある?

タバコを吸っていると口臭が気になる! 歯周病になるリスクはある?

タバコを吸うことで、口臭や歯周病に繋がることがあります。また、歯の黄ばみが気になる、という人もいるのではないでしょうか。なぜ、口臭や歯周病になるのか、黄ばみが気になる場合はどうすればよいのか、ご紹介します。 2020年06月30日作成

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タバコを吸うことで、口臭や歯周病に繋がることがあります。また、歯の黄ばみが気になる、という人もいるのではないでしょうか。なぜ、口臭や歯周病になるのか、黄ばみが気になる場合はどうすればよいのか、ご紹介します。 2020年06月30日作成

タバコと口臭の気になる関係

タバコを吸うと、口臭が気になることがあります。
それは、タバコに様々な物質が入っているから。

特に口臭の原因となるのは、タール、ニコチンとされ、それ以外にも歯周病や虫歯を引き起こし口臭となることもあります。

タールはタバコのヤニ成分で、60種類の発がん性物質や4000種類以上の化学物質が含まれているといわれています。
なんとその中には、腐った汚物や糞尿に含まれる成分も含まれています。当然、これらが口臭を引き起こすのは想像できますよね。
またネバネバしているため、歯にへばりつきやすく、口臭の大きな原因のひとつとされています。

次にニコチンですが、実は青酸カリの倍以上の毒性をもっています。タバコにニコチンが含まれている、というのは知識として知っている人も多いと思いますが、毒性がこんなに強いことを知らない人も多いかもしれませんね。
また、脳に快楽や覚醒を与え、ヘロインやコカインといった麻薬と同等程度の依存性もあるとされています。

唾液の分泌を減少させることから、細菌が繁殖しやすい環境を作り、ドライマウスとなる原因となることも。口の中が汚れるため、口臭の原因になります。

歯周病のリスクも!

出典:https://www.shutterstock.com/

タバコを吸うことで、唾液の分泌を減少させますが、これにより唾液の自浄作用が減ることで口の中が不潔になり、ドライマウスを引き起こします。
また、ニコチンが血液の流れを悪くさせるため、歯茎の血管を収縮させ、酸素や栄養が行き渡らなくなり、抵抗力が弱まります。
これらにより、歯を支える歯茎や骨などの組織が炎症を起こす歯周病になるリスクも大きくなるのです。

一般的に歯周病は、タバコを吸う人の方が3倍も多くかかりやすく、多く歯を失う人は2倍といわれています。もちろん、喫煙本数とも関連していて、吸う本数が多い人ほど、歯周病が重症化するとされています。

また、歯周病の治療にも喫煙は良くありません。歯周病を治そうとしても、喫煙により歯肉の表面を覆う上皮細胞や、傷の修復に関わる繊維芽細胞の機能が阻害され、歯周組織の修復能力が低下するため、スムーズな治癒が難しくなるでしょう。

歯の色が黄ばんできたら

タバコを吸えば、歯がヤニで黄ばむのが当たり前でどうにもならない、と考えている人もいでしょう。
そもそも、なぜタバコを吸うと歯が黄ばんでしまうのでしょうか。

それは、タバコが燃える時に発生させるタール(ヤニ)によるものです。
タールは、黒に近い茶色で、ネバネバした性質であるため、歯の表面に付着しやすく、接着剤のような役割で食べかすなども吸いつけてしまうのです。

もちろん、タバコを吸わない人も黄ばみます。コーヒーや赤ワイン、紅茶など色のついた飲み物を多く飲む習慣があるのであれば、歯の黄ばみが気になることもあるでしょう。
しかし、タバコを吸うことで日常的にタールが歯に付着し、接着剤のようになることで、飲み物や調味料などの色成分を吸いつけやすくなります。
そのため、タバコを吸っている人の方が黄ばみやすくなります。
また、通常の歯磨きではタールの付着を落とすのは難しいのです。

市販のホワイトニング歯磨き粉や歯の消しゴムを使い黄ばみを取ることもできますが、おすすめは歯医者でのホワイトニングです。
歯に害のないホワイトニング剤で歯を漂白してくれますし、歯科医院専用のホワイトニング剤を使ってもらえ安心です。
また、歯の白さも自分の希望を伝えることで、不自然でなく仕上げてもらえますよ。

タバコと口臭、歯周病のリスクを知り、対処しよう

出典:https://www.shutterstock.com/

タバコを吸うことで、口臭や歯周病のリスクがあります。
禁煙できたらよいのですが、どうしてもタバコが吸いたいという場合には、リスクを理解し、歯や口の健康を考えましょう。
黄ばみは歯医者のホワイトニングがおすすめです。
喫煙は歯周病にもなりやすいですから、ホワイトニングと同時に口の中を見てもらい、健康な歯でいられるように対処するとよいでしょう。

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