反対咬合とはどんな噛み合わせ?治療方法を詳しく解説!

反対咬合とはどんな噛み合わせ?治療方法を詳しく解説!

反対咬合は下顎前突とも言われる不正咬合の一つです。俗に「受け口」とも言われます。反対咬合の治療時期・治療装置・治療方法について詳しく解説します。 2018年11月29日作成

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反対咬合は下顎前突とも言われる不正咬合の一つです。俗に「受け口」とも言われます。反対咬合の治療時期・治療装置・治療方法について詳しく解説します。 2018年11月29日作成

「反対咬合」は「下顎前突」「受け口」とも言われる不正咬合の1つです。上の前歯よりも、下の前歯が前に出ている状態です。正しい噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯より上下・前後に2〜3mm重なって前に出ています。
今回は、反対咬合の原因・問題点・治療方法について解説します。

TOPIC 01

反対咬合の原因

反対咬合は、遺伝的な要因と後天的な要因が考えられます。

(1) 遺伝的な要因

反対咬合は、骨格が関係している事も多く、遺伝的要因も大きいと言われています。遺伝による下顎の過成長や、上顎の成長不足などが原因となって症状が現れます。

(2) 後天的な要因

後天的な要因には、舌で下の歯を押す癖や、下顎を前に出す癖、頬杖をする癖などが挙げられます。口呼吸が原因となる場合もあります。

TOPIC 02

反対咬合の問題点

反対咬合は、下顎が出た顔立ちになってしまうため、見た目への影響が問題点としてよく挙げられますが、その他にも機能的な問題もあります。

(1) 見た目への影響

反対咬合は、下顎がしゃくれて長く見えてしまうため、コンプレックスを抱く人も少なくありません。多感な年頃の子供などにとっては、精神的な悪影響も考えられます。

(2) 食べ物を噛み切りにくい

上下の歯がしっかりと噛み合っていないので、食べ物を噛み切るのが難しくなります。特に前歯で噛み切る必要がある麺類などは食べにくくなります。

(3) 発音がしづらい

特に「サ行」「タ行」は発音しづらくなります。発音が不明瞭になると、人とのコミュニケーションを避けてしまうなど、精神的影響も考えられます。

(4) 顎関節症を誘発するリスク

顎がしっかりと噛み合っていないため、顎関節に負担がかかりやすく、顎関節症を誘発するリスクがあります。

TOPIC 03

反対咬合の治療

反対咬合の矯正治療は、子供から大人までいつでも受ける事ができますが、スムーズに改善させるためには、幼少期から治療を開始するのが良いとされています。

(1) 幼少期からの治療

乳歯から永久歯の生え変わり時期から、矯正治療を始める事で、顎の成長に沿った治療を行う事ができます。永久歯がきちんと並ぶための土台作りとも言える治療で「第1期治療」と言われます。
反対咬合の場合は、顎の大きさのアンバランスが影響している事が多いため、第1期治療では、一般的に「ムーシールド」という取り外しできる装置を使って、顎の成長をコントロールしていきます。

(2) 成人してからの治療

上顎が小さい場合には、上の歯列全体を広げる矯正を行い、下顎が前に出ている場合には、下の奥歯を抜歯して、前歯を引っ込める治療などを行います。
一般的なブラケット矯正の他、歯の移動距離が少ないケースでは、マウスピース矯正が適応できる事もあります。

(3) 下顎が極端に大きいケースの治療

下顎が極端に大きいケースでは、外科手術が必要になります。大きな受け口が予想される場合には、顎変形症の専門医を一度受診する事をおすすめします。

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