「矯正」は痛い! だから不安になるのは当たり前
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歯の治療はイヤなものです。耳元から入ってくるキーンという機械のうねる音が脳天まで響き渡り、音を聞いているだけでも歯の痛みが増すような気がします。
矯正治療の場合も安易に想像できますが、しかし、どのくらいの痛さなのかはわかりません。そのため「矯正は痛そう」だから「何となく不安」になるのです。
では、実際、どのくらいの痛みを伴うのでしょうか。
残念ながら、痛みには個人差があり、これくらいという目安がありません。
歯を移動するときには、多くの場合、痛みを感じるのは事実です。しかし、矯正期間中、痛みがずっと続くわけではありません。また、歯を抜いたり、歯の神経を取ったりする痛みと違って、激しい痛みがずっと続くものでもありません。
痛みは矯正器具を装着した日くらいから3日程がピークで、後は徐々に治まっていく場合がほとんどです。人によっては1週間ほど出ることもあります。その後は、収まりますが、器具を再調整すれば、また痛みが2、3日ほど出る…という繰り返しになります。
しかし、多くの場合、治療が進むにつれて、痛みの程度や期間は減っていきます。
痛み方は、
「歯が浮いたような鈍い痛みを感じた」
という軽い人から
「1週間程は痛くて、柔らかいものすら食べることができなかった」
という人までさまざまです。
矯正で感じる痛みのメカニズム
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「矯正」と聞くと、どんなことをするイメージがありますか?
矯正は「欠点を直すこと。正常な状態に変え正すこと」という意味ですから、歯を正常な位置にまでズルズルと移動させていく…何となくそんなイメージをするのではないでしょうか。
しかし、矯正は移動ではなく、正確には歯と歯茎を支える骨の形を徐々に変えて歯の位置を整えていくことという意味。
歯を目的の位置に動かすために矯正装置で力を加えると、これによって歯の土台となる細胞が骨を壊しながら形を変えていきます。この再構築を「リモデリング」といい、引っ張られることで徐々に歯茎が形を変えていくというわけです。歯茎が変われば、歯の位置も変わります。こうして少しずつ、歯が動いていくこととなります。
矯正は骨の一部を壊しながら新しい骨を造っていくのですから、痛みを感じるのは当たり前ということになります。また、大きく動かそうとする歯ほど、痛みも大きくなります。
たいていは最初の数日間を乗り切れば、痛みは次第に収まります。しかし、中には1週間ほど残る場合も。後は1ヶ月ごとにワイヤーを交換する時に痛みを感じるかもしれませんが、それも一時的なことです。
矯正治療中に一番気をつけることは食事
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矯正治療が始まったら、一番気をつけなければいけないのが食事です。
まず、装置をつけた日の食事から痛みを感じるかもしれません。噛むことで痛みを感じるため、できるだけおせんべいや分厚い肉といった硬いものや噛みきることが必用なものは避けるようにします。
初めの1週間が痛みのピーク時期ですから、この期間を乗り切ればあとはだいじょうぶです。
痛みがひどいようなら、ほとんど噛まなくても済むおかゆや豆腐などがおすすめです。
中には柔らかいものがちょっと…という方もいるでしょう。しかし、だからといって硬いものを食べてしまうと痛みも増しますし、せっかくつけた装置が外れてしまう恐れもあります。また、噛むときに力がかかってしまい、矯正治療の効果を妨げる可能性もあります。ですから、どうしても硬いものが食べたいときは小さくしたり、柔らかいものに変えるなど工夫をしてからいただくようにします。
また、餅・ガム・キャラメルといった口の中でくっつく恐れのある食べ物も要注意です。装置が外れるだけでなく、装置の隙間に挟まり込んで取れなくなる可能性があるので、避けるようにしましょう。
ひき肉、ほうれん草、もやし、麺など装置をつけなくても歯の間に挟まりやすいものも注意が必要です。矯正装置に引っかかったり、挟まりやすいので気をつけましょう。
痛い時は硬い物は避けて、なるべくやわらかい物や小さくするなど工夫をして食べるようにしましょう。これが痛みを和らげてくれます。
また、装置で口の中をケガしないように気をつけることも忘れずに。
歯の治療同様、矯正がどれくらい痛いものなのかと不安に思うのも当然のことでしょう。矯正は痛みのある治療ですが、しかし、痛みのある時期は限られています。治療が終わった後のきれいな歯並びを思い描けば、きっと乗り越えられるはずです。
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