矯正治療というと、歯にギラギラと装置をつけているイメージがある人も多いでしょう。リンガルブラケット法とは、舌側矯正(裏側矯正)と言われる矯正方法です。歯の裏側に矯正装置を付けるので、矯正装置が正面から見えず、他人に気づかれずに矯正治療をする事ができます。
ブラケット矯正の仕組みとリンガルブラケット法
まず、ブラケット矯正というのは、矯正治療の中で最もポピュラーな治療法です。歯の表面に“ブラケット”という装置を装着して、ワイヤーを通し、歯を動かします。歯の1本1本を確実に動かすことができ、実績の多い矯正方法です。その一方で装置が目立つというデメリットがあります。
リンガルブラケット法は、歯の裏側にブラケットを装着するので、装置が目立ちません。これまで。矯正装置が目立つ事に抵抗があり、矯正治療を迷っていた方でも、この方法であれば安心です。
リンガルブラケット法のメリット
リンガルブラケット法のメリットをまとめます。
(1) 矯正装置が見えない
1番のメリットは、矯正装置が見えない点です。他の人に矯正治療をしている事が気づかれません。人と会う仕事をしている方や、見た目が気になる10代20代の方にもおすすめの方法です。
(2) 虫歯になりにくい
従来の表側矯正より、虫歯のリスクが少なくなります。歯の裏側は、唾液による“自浄作用”や細菌が作り出す酸の“中和作用”が作用しやすい事によるものです。とはいえ、矯正治療をしていない時より、汚れが溜まりやすいので、お口のケアは重要です。
(3) 接着材のダメージが少ない
ブラケットは接着剤で取り付ける必要があります。歯の表側よりも裏側の方が丈夫なので、ダメージが少なくなります。
(4) 出っ歯を効率的に治療しやすい
装置の構造上、歯を内側に動かす力が働きやすくなるため、出っ歯(上顎前突)を効率的に治療しやすくなります。
3. リンガルブラケット法のデメリット
一方で、デメリットも存在します。デメリットも知った上で、リンガルブラケット法を検討すると良いでしょう。
(1) 装置が裏側なので慣れるまで発音がしにくい
装置が裏側の舌に触れる位置にあるため、慣れるまでは発音がしにくくなる事があります。また、舌に触れる事が気になって、何度も触れてしまうと、舌に傷ができてしまう事があります。
(2) 従来の表側矯正より費用が高い
表側矯正よりも費用が高くなる事が多いです。費用は歯科医院ごとに異なりますので、確認するようにしましょう。
(3) 全ての歯科医院で受けられるわけでは無い
裏側矯正を行っていない歯科医院もあります。特殊な装置なので、裏側矯正の実績が多い歯科医院を選ぶ方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。リンガルブラケット法は、目立たない矯正治療です。従来のブラケット矯正で、矯正装置が目立つため、治療を躊躇していた方も、矯正治療を検討してみてはいかがでしょうか。
- カテゴリ歯の治療・審美 - 歯列矯正
- VIEW:105