スポーツに噛み合わせは関係あるの?意外な関係性とは!

スポーツに噛み合わせは関係あるの?意外な関係性とは!

噛み合わせがスポーツの技術力の改善につながると話題になっているのはご存知でしょうか?今回はスポーツと噛み合わせの関係性についてご紹介していきたいと思います。 2018年10月01日作成

  • カテゴリ歯の治療・審美 - 歯列矯正

噛み合わせがスポーツの技術力の改善につながると話題になっているのはご存知でしょうか?今回はスポーツと噛み合わせの関係性についてご紹介していきたいと思います。 2018年10月01日作成

噛み合わせとスポーツ

スポーツをする上で身体のバランスはとても大切です。そのバランスが崩れてるとそのバランスを補おうと、身体が他の筋肉や神経を使って補おうとします。
さらに無理して使っている他の筋肉や神経をまた別の場所が補おうと身体のバランスはどんどん崩れていってしまうのです。
噛み合わせも身体のバランスが崩れているとスポーツをしている最中にアゴや歯に無理な負担がかかり思ったようなパフォーマンスが発揮できないことがあります。
そのため、パフォーマンスを向上させるように噛み合わせを治療する選手が現在増えてきているのです。

噛み合わせが悪いとどうなるの?

先ほど、噛み合わせが悪いとスポーツをする上でパフォーマンスを思うように発揮できないと記述しました。
例えば、歯がすり減っている場合、頭は更に前方に傾いてきます。そうするとどんどんと猫背になってきます。クセがつくとどんなに姿勢で注意を受けても意識して姿勢を戻してもまた猫背になりやすいのです。
そして、歯の噛み合わせが左右に違いがあった場合、頭は噛み合わせが低い側に傾いていくようになります。
頭の傾きは首に繋がり、首の骨の配列に大きな負担をかけ働くことになります。これが身体の歪みの原因になってくるのです。
パフォーマンスを最大限発揮するにはイメージ通りに身体が動いてくれることを選手は望んでいると思います。そのために1番重要なのは正しい姿勢を保つことなのです。

治療はどんなことをするの?

治療方法はマウスピースを使った歯のすり減りを解消するものやテンプレートを使用し噛み合わせ改善や気道確保などアスリートの方には必要な治療方法になっています。
場合によっては噛み合わせを左右対称にするために歯を削って均等にする場合もありますが症状によって治療方法は様々です。
他にも栄養指導などを行い効果的な栄養の取り方や食べ方なども指導してくれるのでこれも身体を作るうえで良い治療法ですね!

事例紹介!

これから紹介するのは、スポーツ選手の中で実際にパフォーマンス向上のために噛み合わせ治療を行った方の事例を紹介していきたいと思います!

●対象者 2018年十種競技日本選手権優勝 右代啓祐 さん

出典:平成30年8月27日 読売新聞

2016年リオオリンピック日本選手団の旗手。2018年ジャカルタアジア大会陸上競技主将を務めるとともに、十種競技で見事アジア大会2連覇を達成した右代啓祐選手である。

右代選手は2010年から2015年まで日本選手権十種競技を6連覇しており、現日本記録保持者でもある。まさにキングオブアスリートと呼ばれる存在であるが、2015年頃から腰痛や膝の故障に悩まされるようになっていた。

2016、2017年と日本選手権で勝つことができず、特に2017年からは左ひざの故障に悩まされ思うように競技ができなくなっていた。現役引退も検討しているなか、福岡市にある「むらつ歯科クリニック」注)を受診し、かみ合わせ治療を行ったという。

2018年1月にむらつ歯科クリニックを訪れた右代選手であるが、かみ合わせ治療後、数日もしないうちに膝の痛みが無くなったという。その後も再発することなく、十分練習を行えるようになり、2018年の日本選手権を3年ぶりに復活優勝。8月に行われたアジア大会も2連覇を達成することができた。現在も東京から定期的に福岡までかみ合わせ治療に通っており、2020年の東京オリンピックを目指している。

注釈

むらつ歯科クリニックではマウスピースを用いた治療ではなく、直接歯の調整を行うことによって、日常的にかみ合わせの調子が良くし、普段から十分なパフォーマンスを発揮し、体に変化を与えるという方法をとっているとのこと。

むらつ歯科クリニックは1993年に村津和正氏が開業。「歯は臓器」と表現し、歯を噛む道具としてではなく、体の一部として捉えた歯科治療「歯臓治療」と呼ばれる独自の理念を持った全国的に有名な歯科医院である。
インターネット検索では「宗教」といったワードが目を引き、怪しい印象を持ってしまうが、実際はどの宗教団体にも属しておらず、「歯は臓器」という言葉からも分かるように、歯に対するこだわりが強いためにこのようなワードが自然に生まれたようだ。現在でも県内外から様々な不調を主訴に多数の患者が来院している。

アスリートに関しても2018年アジア大会に6名の陸上日本代表選手を輩出し、他にも10名以上の日本代表クラスの選手やプロアスリートのかみ合わせ治療を行っている。2016年より院長は村津大地氏となっている。

右代選手のかみ合わせ治療後の試合結果

4月 日本グランプリ 十種競技 優勝
6月 日本選手権   十種競技 優勝
8月 アジア選手権  十種競技 優勝

上記のように好成績を残しています。もともと結果が良くないわけではありませんでしたが、噛み合わせを改善したことや、栄養指導などの効果もあって年数が経っても大会での結果はよくなっています。噛み合わせの改善はアスリートにとってとても大切だということがわかっていただけたかと思います。

噛み合わせ治療とパフォーマンス向上まとめ

アスリートの方たちが日々練習を重ね、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるよう努力しているかと思います。
身体が重要ということで身体を造るのも大切なのですが、身体のバランスを整えるために口腔内のチェックをすることも大切なのです。是非今回の紹介した内容を機に自分の噛み合わせを見直してみませんか?

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