気になる子供の歯の生え変わり。いつごろ、どのように

気になる子供の歯の生え変わり。いつごろ、どのように

小学校中学年から中学生にかけて、子供の歯が抜け、代わりに大人の歯が生えてきます。この時期は、将来の歯の健康にとって大切な時期。いつごろ、どのように生え変わるのかを紹介します。 2018年09月18日作成

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小学校中学年から中学生にかけて、子供の歯が抜け、代わりに大人の歯が生えてきます。この時期は、将来の歯の健康にとって大切な時期。いつごろ、どのように生え変わるのかを紹介します。 2018年09月18日作成

TOPIC 01

子供の歯が生え変わる時期と順番とは

子供の歯の生えかわる時期は、人より乳歯が抜けるのが遅かったり、なかなか永久歯が生えてこなかったり、と親はいろいろ気をもむものです。生え変わり時期はいつ頃なのか、歯を健康に保つために注意すべき点はなにか、を紹介します。

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歯はどうやって生え変わる?

子供が成長していくと、乳歯の下に永久歯ができてきます。歯科医院で子供のレントゲンを撮り、乳歯の下に永久歯が並んでいる写真を見たことがある人もいるでしょう。

永久歯があごの中で出来上がり、生え変わりの準備ができると、永久歯は乳歯の根元に近づき、根を溶かし始めます。そして、根が溶けてしまうと乳歯はぐらつき始め、やがて抜け落ちます。その後に永久歯が顔を出していくのです。

生え変わりはいつごろから?

乳歯が生える時期もそうですが、歯の生え変わりの時期にも個人差があります。早い子で5歳くらいから。平均すると6歳ごろから乳歯が抜け始めます。

生え変わりが完了し、親知らずを除く、永久歯が生えそろうのは12歳から14歳ごろです。ただし、中には一部の乳歯が抜けずに、そのまま大人になってしまう人もいます。これは、あごの中で永久歯が成長しなかったためで、最近は歯科医院で指摘される人も増えているそうです。

生え変わりの順番は?

一般的に一番早く抜けるのは下あごの前歯です。同じころに、それまでなかった奥歯が生え始めます。親知らずを入れて、奥から3番目の永久歯で、6歳ごろからに生えるため、「6歳臼歯」と呼ばれます。下の前歯が生え変わったあと、上の前歯が抜けて永久歯が生え、その後5、6年くらいかけて前から奥にかけて歯が生え変わっていきます。

生え変わる歯の数は?

乳歯の数は通常なら20本ですが、永久歯に生え変わる中で、6歳臼歯とさらに奥の歯が新たに生えてきます。ですから、12歳から14歳ごろにかけてそろう永久歯の数は28になります。その後17歳から20歳ごろに親しらずが生えてきますが、親知らずの生え方は実にさまざまで、一生生えない人や30代を過ぎてから生えてくる人もいます。

親知らずは生えてすぐに、抜いたほうがいいと判断されることも多く、通常、永久歯として基本的な歯の本数は、親知らずを除いて28本とされます。

TOPIC 02

気を付けたい生え変わり時期のトラブル

「歯の生え変わりは人それぞれ」とは言っても、周囲や兄弟と様子が違えば、「放っておいていいのだろうか」と心配になるもの。生え変わり時期に起こりやすい歯や口の中のトラブルについて紹介します。

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歯がなかなか生え変わらない

なかなか歯が生え変わらず、心配なときは歯科医院で診てもらいましょう。レントゲンをを撮って、乳歯の下に永久歯ができていれば、生え変わりが人より遅いだけで心配はありません。

しかし、レントゲンを撮っても、乳歯の下に一部の永久歯が見つからないことがあります。これは永久歯が欠損しているためで、そのまま放置していても歯は生え変わらず、成長しても乳歯が抜けずに残ってしまいます。

乳歯が残っていることに全く気付かずに大人になる人もいますが、乳歯は虫歯になりやすく、永久歯と大きさも違うので、歯並びにも影響します。抜歯をしたうえで、矯正を行ったりインプラントで歯を入れたりといった対応が必要になることも多いので、歯科医院に相談してみましょう。

歯が抜ける前に永久歯が生えてくる

乳歯が抜けていないのに、乳歯の横から永久歯が生え出してくることがあります。乳歯がぐらぐらしていて、今にも抜けそうなら、そのまま様子を見ても大丈夫。

乳歯は動くけれど抜けない、という場合は永久歯が斜めに生えてきたために、乳歯の根が十分に溶けていない可能性があります。また、乳歯が全く抜けそうにないということもあります。これは、永久歯の位置がずれて乳歯の根を全く溶かさずに生えてきたときにおこります。

乳歯が抜けそうにないときは、歯科医院で抜いてもらうのがいいでしょう。乳歯が抜ければ、自然と永久歯は正しい位置の方に移動していきます。

乳歯が抜けても永久歯が生えてこない

乳歯が抜けても、なかなか永久歯が生えてこないこともあります。

これは前歯の生え変わりで多くみられ、いつまでも前歯がないのは気になりますが、多くの場合、3カ月から6カ月で永久歯が生えてきます。あまり心配することはありません。


また、歯茎が暑過ぎて歯が生えてこないというケースもあります。この場合は、レーザーで歯肉に穴を開けて歯が出てきやすくするなどの処置を行います。

しかし、半年以上も永久歯がはえてこないときは、一度原因を調べてもらいましょう。

原因として多いのは、本来必要ではない「過剰歯」が永久歯の邪魔をしているというものです。過剰歯を切除してもらえば、永久歯は正常に生えてきます。

TOPIC 03

生え変わり時期はあまり心配せず、定期的に検診を

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乳歯から永久歯に生え変わる時期は、子供の歯の健康にとってとても重要です。この時期に、しっかりと歯磨きなどのケアをしておかないと、せっかくの永久歯がすぐに虫歯になってしまい、口の中の環境が悪化してしまいます。どうしても、生え変わりの時期やスピードなどが気になりますが、歯の生え方は人それぞれ。歯のケアの方に目を向けましょう。

そして、欠かさずに行ってほしいのが、歯の定期検診です。検診を受けていれば、生え変わりのトラブルも、歯科医師にすぐに気付いてもらえ、適切な処置を受けることができます。

歯の生え変わり時期は、あせらず子供の成長を見守り、歯のケアの習慣づけを心がけましょう。

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