歯が欠けた!忘れてはいけない緊急処置とは

歯が欠けた!忘れてはいけない緊急処置とは

転倒したり、食事で硬いものを噛んでしまったりして、歯がかけることがあります。そんなとき、大切な歯を守るためにしなければならない緊急処置を紹介します。 2018年09月18日作成

  • カテゴリお口の悩み - 歯並び・色
  • VIEW:140

転倒したり、食事で硬いものを噛んでしまったりして、歯がかけることがあります。そんなとき、大切な歯を守るためにしなければならない緊急処置を紹介します。 2018年09月18日作成

TOPIC 01

歯が欠けたとき、まずやるべきことと注意点

体の中でも特に硬い部分というイメージのある「歯」ですが、意外にももろく、何かにぶつかったり、硬い物を噛んでしまったりしたときに、よく歯が欠けてしまいます。

いざというときに、正しい対応ができるよう、緊急処置の方法を覚えておきましょう。

出典元:https://www.shutterstock.com

欠けた部分をむやみに触らない

欠けた場所が気になるからといって、やたらと手で触るのはやめましょう。汚れた手から、ばい菌が入る可能性がありますし、下手に歯を動かしてしまったために、元通りにできなくなることもあります。ましてや、欠けた部分を接着剤でつけようとするのは、もってのほか。

余計なことをしてしまったために、歯を抜かなくてはならなくなることもあります。歯科医院で見てもらうまでは、できるだけ触らないようにしましょう。

歯のかけらはしっかりと保存

欠けた歯のかけらは、条件さえよければ、歯科用の接着剤で修復できることもあります。乾燥したり、ばい菌が入ったりしないようにして、しっかり保存しましょう。

歯の途中から欠けたり折れたりした場合は、濡れたガーゼなどにくるんでも十分なのですが、根本から折れた場合は、歯の根の組織を守らなくてはならないので、注意が必要です。

一番いい方法は、保存液につけておくこと。ドラッグストアなどに行けば、歯科用の保存液を買うことができます。ない場合は、水道水よりも、牛乳の方がいいとよくいわれます。これは水よりも牛乳の方が体の浸透圧に近いためです。

できるだけ早く歯科医院に

何より大切なのは、すぐに歯科医院に行くこと。今、歯が欠けて対処法を調べるために、このサイトを見ている人がいるのなら、まず、できるだけ早く歯科医院に行くことを考えてください。

専用の保存液につけていても、歯を元通りにできる可能性があるのは約24時間以内です。

TOPIC 02

欠けた歯の治療法は?元に戻るの

歯が欠けた後、歯科医院ではどのような治療を受けられるのでしょうか。果たして元の歯の状態に戻すことはできるのでしょうか。

もちろん、欠けた原因や歯の状態によって、違いがはありますが、一般的な治療について紹介します。

出典元https://www.shutterstock.com

状態によっては元通りになることも

欠けた後の処置が適切で、速やかに歯科医院で治療を受ければ、歯が元通りになる可能性は十分にあります。歯が欠けた場合は、歯科用の接着剤で修復できることがありますし、もし根元から抜けているのであれば、「歯の再植」という方法で元に戻せる可能性もあります。

接着ができない場合、欠けた部分が小さければ、コンポジットレジンという歯科用プラスチックで欠損部分を埋めます。欠けた部分が大きければ、被せ物をして修復します。被せ物は保険診療であれば、銀歯かレジンを使ったものになりますが、前歯などで、あまり目立たないようにしたいのであれば、保険適用外のセラミックなどを使うことになります。

神経が露出した場合は「根管治療」

歯が大きく欠けて、歯の断面の真ん中に赤い部分が見えるときは、神経が露出しています。かなり痛みもあるはずです。

この場合は、神経を取り除く「根管治療」を行います。歯の神経が通っている根管という部分をきれいにし、中に細菌が入らないように薬剤を詰めてからふたをします。

その後、残った歯の大きさに合わせて、被せ物をします。

抜歯が必要なときも

歯の根元から折れたり縦に割れたりして、被せ物をするのが難しい場合は、抜歯するしかありません。

歯が抜けた後は、両隣の歯を土台にしてブリッジにするか、入れ歯にして失った歯を補います。使う素材によって保険適用か適用外かに分かれます。保険適用外であれば、チタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込み、義歯を装着するインプラント治療もあります。

TOPIC 03

欠けた歯を放置していると、大変なことに

出典元:https://www.shutterstock.com

歯が欠けたのに、「痛みがないから、これくらいは大丈夫」と放置しておくのは危険です。欠けた部分が自然に治癒することはなく、そこから歯の状態は悪化していきます。

歯が欠けた原因が虫歯であれば、そこから虫歯がさらに進行しますし、虫歯でなくても、歯の内部の象牙質が露出していれば、そこから虫歯になりやすくなります。

また、歯が欠けた状態では、口の中をけがをしてしまうことがありますし、しだいに噛み合わせが悪くなり、食事がしにくくなったり、あごが痛くする「顎関節症」の原因になったりもします。

TOPIC 04

素人判断の緊急処置は禁物!必ず歯科医院に

出典元https://www.shutterstock.com

歯が欠けたとき、自分ではめ込もうとしたり接着剤でくっつけようとしたりして、悪化させてしまう人は意外に多いそうです。

そんなことをしては、適切な緊急処置をしていれば元通りになっていた歯も、抜歯しなければならなくなります。歯が欠けたときは、まず、歯科医院で治療を受けることを考え、電話で緊急の対処法を尋ねるなどして、歯へのダメージをできるだけ抑えましょう。


それが大切な歯を守る最善の方法です。

  • カテゴリお口の悩み - 歯並び・色
  • VIEW:140