歯が欠けたり抜けたりすると、欠損部を補うための歯科治療が必要となります。そんな補綴治療の種類や適応症、具体的な治療法について詳しく解説します。
歯が欠損するいろいろな原因について
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「歯が欠損する」といっても、その原因はさまざまです。まず思い浮かぶのは、文字通り「歯が欠ける」ことではないでしょうか。小さい子供は、転倒することで前歯がよく欠けます。大人になっても、ものすごく硬いものを噛んだ際に、歯の一部が欠けることもあります。
次に、歯が虫歯にかかって、歯面に穴が開くことで欠損することもあります。歯のエナメル質や象牙質は、虫歯菌が産生する酸に対して非常に弱い性質を持っており、病状が進行するにつれて穴も大きく、深くなっていきます。これもまた歯の欠損の一種といえるでしょう。
そして、虫歯や歯周病が原因で、歯そのものが抜け落ちてしまうことも歯の欠損といいます。このように、歯の欠損というのはいろいろな原因で起こり、治療法もそれぞれ大きく異なります。
歯が欠けた時の対処法
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歯の一部が欠けた場合は、主に修復材料で元の形を回復させます。レジンやセラミックを使って欠けた歯質を再現し、歯の欠損を回復させる治療です。場合によっては、欠けた歯質をそのまま元の場所に戻すことができますので、そういったトラブルが生じた際には、欠けた歯質を保存しつつ、一刻も早く歯科医院を受診しましょう。
虫歯による歯の欠損の対処法
虫歯によって歯質が欠損している場合は、まず虫歯菌に侵されている部分を取り除かなければなりません。そのため、欠損部は一時的に大きなものになりますが、その後に修復材料によって補うため、最終的に元の形態を回復させることが可能です。
歯が抜けた場合の対処法
虫歯や歯周病によって歯が欠損した場合は、本格的な補綴治療が必要となります。具体的には、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療法です。これらは歯列に欠損が生じた際に適応される補綴治療です。もちろん、歯が抜けてしまっても「何もしない」という選択肢がありますが、それではあとあと大きなトラブルを引き起こしてしまいますので要注意です。
欠損の仕方によって治療法が異なる
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このように、何らかの原因で歯が欠損しても、歯科医院ではさまざまな治療法を用意していますので、まずは歯科医師に相談しましょう。「欠けたのは少しだから」と放置していると、その部分が虫歯になったり、周囲の歯を傷つける原因にもなり得たりしますので、早急に歯科医院を受診することが大切です。
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