歯の黄ばみを何とかしたい。予防と対策は。

歯の黄ばみを何とかしたい。予防と対策は。

少し黄ばんだ自分の歯を見て、「芸能人のような白い歯にしたい」と思ったことはありませんか。黄ばんだ歯を白くする方法、黄ばみを予防する方法について紹介します。 2018年08月14日作成

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少し黄ばんだ自分の歯を見て、「芸能人のような白い歯にしたい」と思ったことはありませんか。黄ばんだ歯を白くする方法、黄ばみを予防する方法について紹介します。 2018年08月14日作成

どうして歯が黄ばむの?

歯が黄ばみには、いくつかの理由があります。多くは普段の食生活や喫煙習慣がかかわているのですが、加齢や虫歯による色の変化もあります。どのようにして歯が黄ばむのか、詳しく紹介します。

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お茶やコーヒーなどの飲食物

コーヒーや紅茶、緑茶などを飲む人は歯に色素(ステイン)が付きやすくなります。これはコーヒーやお茶などに含まれるタンニンやカテキンが歯に付着し、蓄積するためです。
このほか、赤ワインやチョコレートなどに含まれるポリフェノールもステインの原因となります。カレーや醤油、ケチャップ、ソースなどの調味料も、含まれる着色料で歯が黄ばんでしまいます。

たばこのヤニ

喫煙者が暮らす部屋などは、たばこのヤニで壁紙などが汚れてしまいますね。同じように、歯もヤニで汚れてしまいます。しかも、ヤニの汚れは頑固で、歯磨きではなかなか落ちません。

加齢によるもの

歯は表面をエナメル質で覆われ、中に象牙質があるのですが、象牙質は黄色っぽい色をしていて、年齢とともに色が濃くなります。そのうえ、エナメル質は毎日のブラッシングでわずかに薄くなっていきます。このため、歯が黄色く見えるようになってしまいます。

虫歯や被せ物の劣化でも

虫歯や虫歯治療による詰め物や被せ物が劣化することでも、歯の白さは失われていきます。

虫歯治療では、虫歯を取り去った後の穴をレジン(歯科用プラスチック)やセラミックで埋めますが、レジンや安価なセラミックは何年もたつと黄色く変色してしまいます。

虫歯の進行の場合は、黄色というよりも黒く変色してしまいます。

どうしたら白くなるの?

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歯に一度色がついてしまうと、普通の歯磨きでは簡単に白さは取り戻せません。歯を白くするために、家庭でできる方法や歯科医院などで受けられる施術や治療について紹介します。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉でブラッシング

歯磨き粉の中にはホワイトニング効果のあるものがあります。大きく分けて、歯のステインをはがす成分が入っているものと、研磨剤を多めに配合して汚れを落とすものの2種類があります。

ステインをはがす成分にも何種類かありますが、「ポリリン酸ナトリウム」「ピロリン酸ナトリウム」などが代表的なものです。ポリリン酸ナトリウムなどには、歯の表面に付着した汚れやステインを落とし、同時に歯をコーティングしてくれる働きがあります。

研磨剤にも多くの種類がありますが、基本的に歯の汚れをこすり落とすものなので、研磨剤が多く配合されている歯磨き粉を使い過ぎると、かえって歯を傷つけてしまうので注意が必要です。ただ、「ハイドロキシアパタイト」など粒子の細かな研磨剤はあまり歯を痛めません。どのような研磨剤が使われているかを確認することが大切です。

ただ、歯磨きでは歯の汚れの6割程度しか落ちないと言われているように、効果には限界があります。また、歯の汚れを落とすだけなので、本来の歯の色以上に白くすることができません。ですから、加齢によって黄ばんだ歯を白くするまでの効果はないと考えてください。

歯科医院などでクリーニングを受ける

隅々までしっかり汚れを落として、歯をきれいにするには、歯科医院に行くしかありません。歯科医院でクリーニングを受ければ、専用の器具を使って、歯磨きでは届かない場所の汚れや歯の表面についたプラーク(歯垢)、歯石などを取ってもらえます。

クリーニングは歯科衛生士でもできるので、歯のクリーニングをしてくれるサロンもありますが、歯科医院と違って虫歯や歯周病などが見つかっても治療してもらうことができません。歯科医院で虫歯や歯周病の一環としてクリーニングを受ける場合、保険が適用されます。

費用は保険が適用される場合、1回2000円から3000円くらい、自費診療で5000円から2万円くらいです。

歯磨きよりきれいに汚れを落とすことができますが、あくまでも汚れを落とすだけなので、本来の歯の色以上に白くすることができないのは、歯磨きと同じです。
















歯科医院でホワイトニング

歯の汚れを落とすだけではなく、歯を薬剤で漂泊して白くするのがホワイトニングです。加齢で歯が黄ばんだ人も生まれつき歯が黄色い人も、歯を白くすることができます。

大きく分けて、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、歯科医師の指導の下、自宅で行うホームホワイトニングがありますが、どちらも薬剤で漂泊するのは同じです。自宅で行う場合、薬剤を入れたマウスピースを装着します。

費用は歯科医院によって差があり、5000円から50000円までとさまざまです。ホワイトニング専門をうたっている歯科医院の方がやや安いようです。

また、ホワイトニングを受けても白さは永続するわけではなく、3カ月から1年ほどで元の色に戻ってしまいます。このため、白さを保つには定期的なホワイトニングが必要になります。

白さを保つのならセラミック治療も

ホワイトニングで白くできるのは、健康な歯だけで、虫歯のひどい歯や神経が死んでしまった歯などの変色や黒ずみなどには効きません。また、薬剤が体質的に合わない人もいます。

そうした人たちには、セラミックを使う方法があります。セラミックは陶材の一種で歯に近い白さを再現できるうえ、汚れも付きにくいという特徴があります。破損しない限り、長く白さを保つことができます。

セラミックでできた薄い板を歯に貼り付けるラミネートべニアという方法と、セラミック製のクラウン(被せもの)を歯に被せる方法があります。

費用は自由診療なので、セラミックの素材や医院の方針によって大きな差が出ますが、ラミネートべニアで1本5万円から15万円。セラミッククラウンで1本8万円から20万円くらいです。

予防は日頃の手入れと定期的な検診で

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歯の異常がなく健康な人が、歯の白さを保つには日ごろの手入れが欠かせません。歯磨きなどをしっかり行い、汚れをできるだけ歯に残さないようにしましょう。

そして、定期的に歯科医院に通い、検診とクリーニングを受ける。

どうか、歯科医院でアドバイスを受けながら適切なケアを行い、白い歯を手に入れてください。

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