ジルコニアとは?金属を使わないインプラント!<日本未認可>

ジルコニアとは?金属を使わないインプラント!<日本未認可>

金属を使用していないことで注目されているジルコニアインプラント。ジルコニアにすることで金属アレルギーの方でもインプラントが可能になりました。<日本では未認可> 2018年06月11日作成

  • カテゴリお口の悩み - 歯並び・色
  • VIEW:211

金属を使用していないことで注目されているジルコニアインプラント。ジルコニアにすることで金属アレルギーの方でもインプラントが可能になりました。<日本では未認可> 2018年06月11日作成

ジルコニアインプラントとは?

出展元:https://www.photo-ac.com/

ジルコニアインプラントという言葉をご存知でしょうか?ジルコニアインプラントとは、金属を材料に用いていない、ジルコニアから作られたインプラントのことです。つまり、金属アレルギーの方でも安心して使用することが出来る【メタルフリー】のインプラントなのです。

インプラントとは?

出展元:https://www.photo-ac.com/

【インプラント】という単語は広告などでよく目にするかと思いますが、そもそもどういった治療方法なのでしょうか?インプラントとは、言わば顎の骨に直接柱を埋め込む入れ歯の事です。歯周病などで歯が抜けてしまった所の顎の骨に、歯根部である【インプラント体】を埋め込み、その上に支台部となる【アバットメント】を付け、人工歯【上部構造】を付けます。

通常、【インプラント体】【アバットメント】の材料には人体に馴染みやすいチタン、もしくはチタン合金が使われることが多く、【ジルコニアインプラント】はこの部分にジルコニアという材料を使用したインプラントです。

また、【上部構造】にはレジン(プラスチック)やセラミック(陶器)、レジンとセラミックを混ぜたハイブリッドセラミック、金合金などがありますが、病院によってはこの【上部構造】の部分もジルコニアを使用しているところもあります。

ジルコニアとは?

出展元:https://www.photo-ac.com/

ジルコニアという単語について、聞き覚えの無い方も多いと思います。ジルコニアの正式名称は二酸化ジルコニウム、ジルコニウムの酸化物です。耐熱性セラミックス材料として利用され、燃料電池や酸素センサの材料などに用いられています。透明でダイヤモンドに非常に近い高い屈折率を持ち、『模造ダイヤ』や『人工ダイヤ』と呼ばれています。

顎の骨との結合力もチタンとあまり変わらず、チタンよりも歯茎に対しての親和性があって刺激になりにくいため、金属アレルギーでなくともおすすめできる材料です。また、色も白色なので金属独特の違和感もなく、審美的にも優れています。

金属アレルギーとは?

出展元:https://www.photo-ac.com/

金属アレルギーとは、アクセサリーや食品、日用品などの日々の生活において使用されている金属が、肌に触れたり体内に吸収されたりすることでアレルギー反応を起こすことを言います。中でも、肌に触れて起きる症状を『接触皮膚炎』、体内に吸収されることで起きる症状を『全身性金属皮膚炎』と呼びます。

金属アレルギーの症状

出展元:https://www.pakutaso.com/

金属アレルギーの症状としては、金属に触れた所が赤くなる、かゆくなる、といったものがよく知られています。それ以外にも、アトピー性の皮膚炎、味覚障害、脱毛症、湿疹、手や足の水疱や膿などがあり、こういった症状は金属アレルギーによるものとあまり知られていないため、病院で検査をしてみて初めて金属アレルギーだったと判明することも少なくありません。

金属アレルギーになりやすい要因

出展元:https://www.photo-ac.com/

金属アレルギーを発症しやすくなる要因としては、汗をかきやすい体質、タトゥーをしている、銀歯を入れている、金属製のアクセサリーをしている、などがあります。実際に発症するかどうかは体質や生活習慣といったものが大きく関係してきますが、こういった金属による影響を大きく受けやすい要因があると、よりアレルギーを発症しやすくなります。

そのため、インプラントもチタン製からジルコニア製に変更するなど、こういった金属アレルギーになりやすい要因を避けるよう注意することで、金属アレルギーの症状を抑えたり、金属アレルギーの発症そのものを抑えることが可能になります。

日本では未認可だけど、金属アレルギーを緩和?

出展元:https://www.pakutaso.com/

ジルコニアインプラントは金属を一切使用していないため、金属アレルギーの発症をお抑えたり、症状を和らげることができます。また、顎の骨に対しての結合力や歯茎への親和性も良く、審美的にも優れている新しいインプラントです。今まで金属アレルギーに苦しんでいた方におすすめできるだけでなく、そうでない方にもおすすめできるものです。しかし、まだ日本では未認可の治療法のため、今後の流れを見守りたいですね。

  • カテゴリお口の悩み - 歯並び・色
  • VIEW:211