審美歯科で1番使われるのはセラミック?

審美歯科で1番使われるのはセラミック?

審美歯科の被せ物で使用頻度が最も高いのはセラミックです。それほど審美性に長けているセラミックについてしっかり紹介していきます。 2018年05月20日作成

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審美歯科の被せ物で使用頻度が最も高いのはセラミックです。それほど審美性に長けているセラミックについてしっかり紹介していきます。 2018年05月20日作成

セラミックには種類があるのを知っていますか?そしてその種類ごとのセラミックの含有量や価格も変わってきます。一体どのような種類のセラミックがあるのか見ていきましょう。

被せ物で多いのはセラミック

出典元:https://www.shutterstock.com/

審美歯科ではセラミックがよく使われます。セラミックと一言で言っても種類がありますが、中でも使用頻度の多い以下の2つのセラミックから紹介していきます。

・ オールセラミック

全てセラミックでできている被せものです。セラミックは陶器と同じで家庭にあるものだとお茶碗などが代表的ですね。お茶碗を見ればわかると思いますが、あまり着色汚れってつきませんよね。ただ、落としてしまうと割れやすいです。

その性質をそのままセラミックは受け継いでいます。口の中に入っているので落とすことはないですが強い衝撃(事故や衝突)があれば割れてしまいます。もちろん噛み合わせが強くても同じです。

セラミックは自然な歯の色に近く、色の再現性も高いのが特長です。そのため被せ物として一番クオリティが高いものができるのです。

しかし、その一方で難点もあります。セラミックは高価なのです。
価格の相場は1本10万円前後とも言われていますが価格に見合ったものなのでおすすめはできます。

・ メタルボンド

セラミックにしたいけど高くてできないという患者さんにはメタルボンドをおすすめしています。メタルボンドはセラミックの使用量を減らすことで価格を抑えています。オールセラミックと比べると審美性が落ちてしまいますが保険診療の被せ物と比べれば自然な歯に近い透明感を出せています。

セラミックの使用量を減らして厚みをなくしているわけではなく、セラミックの使用量を減らして金属を使用しているのです。

保険診療で使われる白い歯って何?

出典元:https://www.shutterstock.com/

セラミックは保険診療では治療できないものでいわゆる自費診療と呼ばれる治療法のひとつです。では、保険診療で治療できる白い歯にはどのようなものが使用されているのでしょうか。

保管診療で使用される白い歯の正体はレジンと呼ばれるものです。
コンポジットレジンとも呼ばれています。

レジンは小さな虫歯を治療する際に使用しています。虫歯治療の時にするプラスチックの詰め物というのもこのレジンです。

では、レジンと比較した時のセラミックの利点とはどのようなものがあるでしょうか。

・ 審美性が良い

やはり審美歯科に必要なことです。セラミックの方が歯の色を自由自在に再現させることができます。レジンではどうしても透明感が出ないのに対してセラミックの表現する透明感は言葉で表せないほど綺麗です。

・ 虫歯になりにくい

レジンは吸水性という性質があります。レジンの中に小さな穴(目には見えないレベル)が空いていてそこへ水が入り込んでしまうのです。そういう材質にはプラークがつきやすくなり結果として虫歯ができやすい環境ができてしまうのです。セラミックは吸水性がないので虫歯ができにくいといえます。

・ 着色汚れがつきにくい

お茶碗は着色汚れがつきにくいですよね。それと同じでセラミックも着色汚れがつきにくいです。レジンは茶やコーヒーで着色する可能性があります。

逆にセラミックとレジンで見た場合のセラミックの欠点とはどのようなものがあるでしょうか。

・ 価格が高い

やはりセラミックは価格がネックになります。レジンであれば被せ物でも1本10,000円しないです。その10倍の値段を払う価値を患者さんが見いだせるかが審美歯科では大切になります。

・ 修理ができない

セラミックは一度割れてしまうと修理が難しいです。レジンは一部が欠けたとしてもまた新しくレジンを盛り直せば修理が可能です。

このように保険診療と自費診療でできる範囲は大きく違いますし、何よりも使用出来る材料が大きく違いました。

審美面を考えれば保険診療よりも自費診療で使用出来る材料の方が見た目を気にされている患者さんに好評です。自分がどのくらいまでのお金を出せるのかでも使う材料を変えることができるので是非お気軽に相談してみてください。

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