インプラントをした場所が痛くなったら危険なサインです。痛くなった場合、どのような対処をしたら良いのか紹介していきます。参考にしてみてください。
インプラントの痛みは危険
インプラントが痛くなってしまったらすぐに歯医者へいきましょう。できればインプラントを入れた歯医者の方がいいですが、転勤や引越しなど様々な事情で行けない場合はインプラント治療を行っている歯医者を選ぶようにしましょう。
インプラントを入れてしばらく問題なかったにもかかわらず痛みが出た場合「インプラント周囲炎」が疑われます。
・ 痛み
インプラント周囲炎で代表的な症状の一つに痛みがあります。インプラント周囲炎は細菌が炎症を起こすことで進行していくので炎症による腫れぼったい痛みが特徴です。
・ 排膿
細菌が活発に活動すると膿を産生します。結果として排膿をしてしまいます。排膿するとインプラント周囲炎が進行している証拠です。
・ インプラントがぐらつく
細菌が活発になると顎の骨を溶かしていきます。その結果としてインプラントがぐらついてしまい最終的には抜けてしまうのです。
・ 歯茎からの出血
歯周病と同じような症状が出るので歯茎からの出血も起きます。インプラント部位から出血が見えたらインプラント周囲炎の疑いを持ちましょう。
このようにインプラント周囲炎というのはせっかく高いお金を出して埋めたインプラントをダメにしてしまう病気です。
インプラントの痛みが出たら?
実際にインプラントに痛みが出た場合はどのような対応をしたほうがいいでしょうか。
まずは歯医者へ連絡するようにしましょう。そしてできるだけ予定を空けて歯医者へ行くのが一番です。
連休などで歯医者がやっていない場合はできるだけ冷やすこと。そして丁寧にインプラント部位を磨くことを心がけましょう。
もしその際にインプラントがぐらついている場合は、無理に硬いものを噛まずに柔らかい食べ物で対処してください。
では、インプラント周囲炎が起きた場合歯医者ではどのような治療法があるのでしょうか。
・ 抗生物質投与
まずは問題となっている細菌を抑制させるために抗生物質を投与します。抗生物質は処方された分だけしっかりと飲みきるようにしましょう。そうでないと耐性菌が体の中に生まれてしまう可能性があります。
・ レントゲン撮影
インプラント周囲炎になっているとインプラントの周りの骨が溶けてしまいます。その検査をするにはレントゲンで撮影することが大切です。
レントゲンで撮影し現在の骨の状態を観察します。
・ クリーニング
インプラント部位をクリーニングする方法は通常のクリーニング方法と異なります。専用の道具を使ってクリーニングをします。
クリーニングですぐに改善するわけではないですが、細菌数を少なくする意味では大切な処置です。
・ 残せない場合はインプラント除去
どうしてもインプラントを残せないと判断した場合は、インプラントを除去します。もちろん一度抜いてしまったインプラントを元に戻すことはできません。もし、またインプラントをしたいと思っている場合は、しっかりと治療をしてからまた手術を受けることになります。
インプラント周囲炎を予防する
インプラント周囲炎の予防に必要なことは2つです。
・ 患者さんの日頃の歯磨き
・ 定期検診を受ける
この2つを守れていればインプラント周囲炎になるリスクを大きく下げることができます。
毎日の歯磨きで磨き残しがあるところを歯医者で調べてもらい家で実践する。そして歯医者ではプロによるクリーニングをしてもらう。これを繰り返しているだけでインプラントの周りが綺麗になるのです。インプラントを入れたばかりでインプラント周囲炎が怖いと感じている人は、歯磨きと定期検診にだけは必ず行くようにしてください。せっかく入れたインプラントがもったいなくなってしまいます。
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