歯周炎を含む歯周病は、若い世代でもなる病気のひとつです。歯周炎を放っておくと、歯並びが悪くなるかもしれません。
歯並びが悪くなると、歯周炎を繰り返してしまいます。歯並びが悪くなる前に、矯正治療でお口から健康になりましょう。
歯周炎で歯並びが悪くなる?
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歯を支える歯肉(=歯茎)や顎の骨などの歯周組織が、プラークによって炎症を起こした状態を歯周病と言います。
歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」の2つのステージに分かれます。
放っておけば、歯肉炎から進行した歯周炎を発症するでしょう。歯周炎になると、顎の骨まで炎症が進み、歯や歯肉が痩せてきます。
歯がグラグラになれば、歯並びはどんどん悪くなるでしょう。歯並びが悪いと、プラークが溜まりやすく、再び歯周炎を起こすリスクが高まるんですよ。
お口の中は、腸と同じくらいの細菌がたくさんいます。皆さんが思っている以上にお口の中は汚れでいっぱいです。
また、お口の中の細菌は、肺に到達することもあります。なぜならば、人は「呼吸すること」と「食べること」を同じ口からしているためです。
口の中が悪い細菌ばかりだと、簡単に肺に到達してしまいます。肺炎だけでなく、心臓病や糖尿病などの全身の病気になるかもしれません。
歯周炎を繰り返す前に、矯正治療を始めて、お口から健康になってみませんか?
歯周炎が起こる原因から対策まで一緒に学んでいきましょう!
歯周炎の原因を知ろう
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プラークが溜まるから
プラーク(歯垢)とは、食べカスとは異なり、細菌と代謝物のかたまりです。歯の表面に付着している白〜黄色のネバネバした物質です。
プラーク1mgには、1億個以上の細菌が潜んでいるんですよ。多くの場合は、唾液によって流されますが、歯の間や歯肉との境目にはプラークが溜まりやすくなります。
唾液の量が少なかったり、ブラッシングが不十分であったり、プラークを放っておくと歯肉に炎症を起こします。
つまり、プラークが溜まったまま除去しなければ、歯周炎になってしまうのです。
歯並びが悪いから
歯並びが悪い部分は、ブラッシングが不十分でプラークが溜まりやすくなります。
歯周炎になりやすい歯並びを3つ紹介しましょう。
・叢生(そうせい)…歯が凹凸になって並んでる歯並び
・上顎前突…前歯や上顎が前に突き出している歯並び
・下顎前突…下の歯が前歯より前方に突き出している歯並び
前歯や下の歯が前方に突き出していると、唾液がうまく運ばれずに、滞ります。つまり、うまく流れなかったプラークが溜まりやすくなると言うわけです。
また、歯周炎が進行すれば、歯肉が痩せて、歯並びが悪くなることがあります。
歯並びが良かったのに、歯肉炎を放っておくことで歯並びが悪くなり、プラークが溜まりやすくなる悪循環が生まれてしまうのです。
矯正治療で歯周炎を予防しよう
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歯周炎を予防するためにも、悪化を防ぐためにも歯並びを改善してプラークをきちんと除去することが重要です。
矯正治療は、歯並びを改善して見た目を良くするだけでなく、歯周炎を予防することにつながります。
歯周炎を放っておくと、歯肉の血管から細菌が入り込み、全身へ運ばれる恐れがあります。
血管に炎症を起こして動脈硬化を進行させ、心臓病などの全身の病気になるかもしれません。
つまり、お口の健康は全身の健康につながるのです。
歯周炎は、プラークが溜まることで起こる病気です。歯周炎を放っておくと、歯並びが悪くなることにもつながります。
矯正治療で歯並びを良くして、見た目も身体の内側からも健康になりましょう。
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