噛み合わせの治療をする意味について考えてみる

噛み合わせの治療をする意味について考えてみる

噛み合わせに対してなぜ治療をしなければいけないのか考えてみました。 2018年09月12日作成

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噛み合わせに対してなぜ治療をしなければいけないのか考えてみました。 2018年09月12日作成

噛み合わせ治療をする意味や治療方法にどのようなものがあるのかよく理解している人は少ないです。歯科治療では虫歯治療や被せ物・入れ歯やインプラントなどすべての治療で噛み合わせを考慮しています。そこで今回は噛み合わせ治療をする意味について紹介していきます。

TOPIC 01

噛み合わせ治療の意味

歯科医院で虫歯治療や新しく被せ物を入れた後に噛み合わせを調整してもらったのにいつもの自分の噛み合わせと違うというイメージを抱いたことはありませんか?患者さんの感じ方が大切なので本来であれば「高い」と言っても良いです。しかし、実際は噛み合わせの位置関係が正しいことが多いです。
新しく作った被せ物・虫歯治療後に噛み合わせが高いと感じるのは今までが「低かった」と言い換えられます。
では、噛み合わせが均一でなくどちらか一方の顎で噛んでいる場合にどのような問題が起きるのでしょうか。

歯周病

噛み合わせが高い場所があり、強く噛んでいる部位が存在するとそこが歯周病になるリスクが高いです。一定の力であれば適切な負荷として顎骨の成長に関係しますがあまりに強い力で噛んでしまうと骨を溶かしてしまうことがあるのです。

肩こりや頭痛

噛み合わせが不均一の場合、咀嚼するのに使う筋肉を硬直させてしまうので肩こりや頭痛を引き起こします。均一にすることでこれら筋肉の硬直は解消されrことが多いです。

TOPIC 02

噛み合わせ治療ですること

噛み合わせ治療で有名なのは紙をカチカチ噛んでもらうことです。噛み合わせをチェックするために色のつく紙を噛んでもらいます。日常生活で言えば領収書を書くときのカーボン紙をイメージしてもらうと分かりやすいです。
噛み合わせ治療ではこの歯科用カーボン紙を噛んでもらい強く痕がついた部位が強く噛み合っているところと判断し削って調整していきます。
他にも噛み合わせがあまりに強い場合は歯を削って噛み合わせを浅くするなどの対処も行います。

TOPIC 03

様々な噛み合わせ治療

噛み合わせ治療にも歯科では様々な種類があります。

インプラント

インプラント治療での噛み合わせ治療は基本的に浅くします。インプラントと天然歯が強く噛み合ってしまうとインプラント破損の原因になってしまうからです。しかし、日常生活での食事では問題ないレベルの浅さなので安心してください。

入れ歯の噛み合わせ

総入れ歯の患者さんや部分入れ歯の患者さんでも長期間入れ歯を装着していないと噛み合わせが崩れてしまっていることがあります。そんな時は一度噛み合わせを作り直す意味でリハビリ用の入れ歯を製作し一度噛み合わせを作り直します。

天然歯の噛み合わせ

天然歯の噛み合わせを調整するには咬合調整という歯を削る方法もあります。しかし、それよりもしっかり噛み合わせを作るには矯正治療を行う方が確実です。成人になればなるほど矯正治療で噛み合わせが改善される確率が少なくなっていきます。その理由として成長しきっているからです。噛み合わせが悪い主な症状としては出っ歯・受け口などがあります。これらの原因が歯の角度で
あれば矯正治療で改善されることが多いですが、顎の骨の成長が原因だと矯正治療だけでは改善されません。
骨の成長が原因の場合は外科処置で骨ごと移動させるのが一般的です。しかし、骨を移動させて噛み合わせを改善させる方法は一般歯科医院ではほとんど行っていません。大学病院や大型病院の口腔外科に紹介状で紹介されることが多いです。
顎の成長を促進させることも抑制させることも成長過程であれば可能です。噛み合わせに不安がある方は小児期のうちに歯科医院へ通って矯正治療をするようにしましょう。噛み合わせは悪くなる前に治療すれば正しい位置のままなことが多いです。

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