矯正歯科は歯を動かしていればいいというものではありません。実際に矯正歯科の良いところや歯並びが悪いと起き得る弊害について説明していきます。
矯正歯科とは?
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矯正歯科とは歯並びを正す治療のことです。歯並びの不正に対して少しずつ力をかけて歯を移動させます。移動させることで歯並びや噛み合わせを直していき健康的な口元にするのが矯正治療の一番の目的です。
美容や審美性ももちろん大切ですが矯正治療をすると歯を長持ちさせるだけでなく健康な毎日を送ることもできるのです。
矯正治療と検索すると歯科医院のホームページを見かけませんか?そのホームページではビフォーアフターを載せていることが多いですよね。
それを見て変わったなと感じませんか?
矯正治療は患者さんの顔つきを変え、患者さんを笑顔にする力もあるのです。
矯正治療をしないと…
では、矯正治療をしない場合どのようなことが患者さんに起きるのでしょうか。
・ 歯周病や虫歯になる
矯正治療をする患者さんは歯並びが悪いことが多いです。歯並びが悪いと磨き残しができてしまいます。歯が規則正しく並んでいる場合と乱れて生えている場合では乱れて生えている方が歯磨きがしにくいですよね。
磨き残しをもとに歯周病や虫歯の原因となる細菌は活発に活動します。歯周病や虫歯が増える原因として矯正治療があります。
・ 話しにくくなる
歯並びが悪いと発音にも影響を与えます。滑舌には舌と歯が接触することで音がなるものもあり歯並びが悪いと滑舌にも影響してくるのです。
・ 噛み合わせが悪い
歯並びが悪いと噛み合わせにも影響を与えてしまいます。噛み合わせが悪いと肩こりや骨格の異常を起こすこともあります。さらに噛み合わせが悪くしっかり噛めないと消化不良を起こす原因にもなります。食べ物をしっかり噛まないと消化器官である胃や腸にも負担をかけることになるので噛み合わせは大切です。
・ 唇が閉じにくい
歯が前に出ている場合などで口が閉じにくいと唇が乾燥するだけでなく口の中も乾燥しやすくなります。乾燥状態が続くと虫歯や歯周病の原因となる細菌は活発に活動して症状が悪化していくのです。このことからも歯周病や虫歯になりやすいことが言えます。
・ 歯ぎしり
歯同士は本来かみ合っているのですが歯並びが悪いと噛み合わないこともあります。本来かみ合っているべきなので、そういう状況になると歯をかみ合うように努力してしまうのです。結果的に歯ぎしりをするようになるのですが、歯ぎしりは自分で気づかないうちにしていることが多いです。歯ぎしりを放置しておくと歯が削れてしまったり、変に顔に筋肉がつくこともあります。
・ 見た目のコンプレックス
歯並びが悪い人は見た目のコンプレックスを気にします。笑顔を作りにくい人や人と話をするときに口元を手で隠す人などコンプレックスは様々です。そんなコンプレックスを矯正歯科では治すことができるのです。
矯正治療で大切なのは歯科医院の設備
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矯正治療をする歯科医院で大切なのは検査器具がしっかり揃っているかです。中でもセファログラム検査という検査方法は矯正治療をするにあたってなくてはならないものです。
セファログラムとは顔を横側から撮るレントゲン撮影の方法で、顔に対して顎の前後関係や骨格がどういうバランスになっているかを判断できます。
このセファログラム検査を経て患者さんの歯並びの原因はどういうものなのかを判断するのです。
もちろん歯型をとって模型にして分析する検査方法もあります。
矯正歯科はただ口の中を診て歯並びを良くすればいいというものではなりません。患者さんの頭や顎の関係性まで見てしっかりと診断できる歯科医院を選ぶことが大切になります。
矯正歯科は多くの患者さんの人生を変えていると言っても過言ではないです。もし歯並びで悩んでいる方がいれば矯正歯科を受診してみてください。何か変わるかもしれませんよ。
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