顎関節症を放置するとどうなる?

顎関節症を放置するとどうなる?

「口が大きく開けられない」「痛みが続いている」「硬いものが食べられない」といった症状があるなら顎関節症です。放置せずに改善させましょう。
2019年03月15日作成

  • カテゴリ歯の治療・審美 - 噛みしめ
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「口が大きく開けられない」「痛みが続いている」「硬いものが食べられない」といった症状があるなら顎関節症です。放置せずに改善させましょう。
2019年03月15日作成

TOPIC 01

顎関節症の症状とは?

出典元:https://www.shutterstock.com

顎関節症はじつに2人に1人が一度は経験すると言われている病気のひとつです。ただ、多くの人は症状が始まっても、しばらくすると自然と治ってしまいます。

逆に本人が気づかないうちに顎関節症になっていることもありますし、体調が良くないときに食いしばりが強くなり、顎関節症の症状が出てくるということもありますす。

では、顎関節症とはどのような症状のことを言うのでしょうか。

1、硬いものが食べられない
2、あごを動かすとカクカク、ギシギシといった音がする
3、大きく口を開けることができない

上記3つの中でひとつでも当てはまれば、顎関節症の可能性大です。

また、硬いものを食べた後で、あごがだるくなったり、口を開けようとすると痛みがでたり…そんな経験がありませんか。これが顎関節症です。2人に1人がかかる病気の割りに、あまり気づくことがないのはひどい状態にはならずに回復してしまう人が多いからです。

TOPIC 02

「食いしばり」が引き起こす痛み

出典元:https://www.shutterstock.com

顎関節症は、急に出てきたときの症状がいちばんひどく、時間の経過と共にだんだんよくなっていくのがふつうです。しかし、何かの拍子にまた強い症状が現れるといったように、何度も再発する人もいます。

あまりの痛さに整形外科などに行って診てもらい、異常なしと言われてすごすごと帰ってくる人もいます。

顎関節症は精神的なもの、かみ合わせの悪さ、あご周りの筋肉の衰えや弱さなどさまざまな要因が絡み合って発症します。

中でも注目されているのが、上下の歯と歯を合わせる習慣です。いわゆる「食いしばり」です。じつはリラックス状態にあるときは、上下の歯と歯はわずかに開いているものですが、接している状態にあると周囲の関節や筋肉にも大きな力がかかり続けてしまいます。

長時間、食いしばっていることで血液循環が悪くなり、関節痛となって現れるわけです。この食いしばりは、口全体に影響します。歯がぐらつきやすくなる、舌の痛み、発音がしづらくなるといった症状が出てくることがあります。

ですから、顎関節症の再発防止だけでなく、歯を持ち続けるためにも、歯と歯をくっつけないリラックス状態を保つ習慣を身につけるようにすることが大切です。

ただし、顎関節症の中には1%程度ですが、変形性の人もいて、放置すると自力で治せなくなる人もいます。悪化する前に、気になるようなら歯科で診てもらうことが大切です。

TOPIC 03

自分で治す顎関節症

出典元:https://www.shutterstock.com

じっとしていても痛むような時は、まずは強い痛みを取ることが先決です。
痛みは、冷やしたり、温めたりすることで楽になるので、どちらかを試してみましょう。

症状がやわらいできたら、トレーニングを始めてみましょう。

あごを温めて血流をよくする

患部を温めることで血流がよくなることは、広く知られています。顎関節症も温めることで動きがよくなります。
温め方は、使い捨てカイロをタオルで包んであてがう、レンジでチンしたタオルを使う方法などがあります。

あごをマッサージする

筋肉が疲れると、痛みを感じてしまいます。あごの筋肉が疲れている、こわばっていると感じたら、軽くマッサージをします。

ただし、肩もみするように強くもんだりしないこと。軽く押しながら円を描くようにやさしくマッサージしていきましょう。マッサージするときは、自分が気持ちいいと感じるのがいちばんです。

また、時間があれば、あごだけでなくこめかみにも指を回転させるようにしてマッサージをします。

口周辺の筋トレ

口の開きを改善するためには、かたくなっている口周辺の筋肉をやわらかくすることが大事です。柔軟な関節や筋肉は動かすことで、健康な状態を保つことができることは知られている事実。痛くなるからといって口を動かさないと血流は低下してしまい、ますます痛みを生むという悪循環が生まれてしまいます。

まず、痛みが出ない程度に口を開けたり閉じたりを繰り返します。これがスムーズにできるようになったら、指を使って、ゆっくりと押し下げていきます。少し疲れるまでトレーニングを行うことが効果を高める秘訣です。

ただし、無理はしないこと。かえって症状が悪化してしまうことがあるので状態に合わせたトレーニングをすることが大切です。

この筋トレを毎日繰り返すことで、疲れにくいあごを作ることができるようになります。


ただし、口が思うように開けられない、再発を繰り返すという場合は、必ず医療機関へかかるようにしましょう。

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