歯垢や歯石がつかないようにするためには
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歯石は歯垢が石灰化したものです。歯垢はプラークなどともいい、歯の表面に付着している細菌のかたまりのことです。この歯垢の中には細菌が約600種類も存在していて、プラーク1mgにつき細菌が約1~2億個存在しているといわれています。
歯垢と食べカスは別です。また、歯垢が歯につくのはおおよそ食後4~5時間といわれていて、食後すぐに付くわけではありません。歯垢がいちばんできるのが、唾液が出ない夜寝ているときです。
歯石は48時間と言われていますので、歯石がつかないようにするためにも、毎日の歯みがきが必要となります。
ただし、歯石がついてしまうと歯ブラシではなかなか落ちません。そこで歯医者で除去してもらうことになります。
ただ、いきなり「定期健診」といわれても、痛みもないし、特に問題もなければ、歯医者に行く気になれないものです。
しかし、虫歯になりかけの歯やみがき残しというものは、自分ではなかなか気がつかないものです。それをチェックしてもらうためにも、定期健診が必要となるのです。
歯石は自分ではなかなか取れないもの
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みがき残しをチェックしてもらうだけではありません。
たとえば、歯が痛みが出てから治療してもらうと時間も医療費もかさんでしまうものです。これはどんな場合にも当てあまり、歯も同じです。
定期的に歯の健診を受けていれば、歯石除去のほか歯肉の状態のチェックも行ってくれるので、たとえトラブルがあっても早めに見つけることができます。
歯石は歯の裏側や凸凹したみがき残しの部分についているため、自分では取ることができません。歯の健康を保つためにも、自分でケアができないところをチェックしてもらうことが必要となります。
中でも歯石は取り除かないと歯周病の原因になるからです。歯石は一度付いてしまうと、表面に歯垢がたまりやすくなるので、気づかないうちにどんどんと増えてしまうことになります。
このことからもわかるように歯周病予防のためにも定期的に健診を受けることは大切です。
早期発見早期治療で治療代も安くすむ
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では、どのくらいのペースで検診を受ければいいのでしょうか。
個人差もありますし、また、歯医者によりますが、最低でも1年に1~2回は受けたいところです。歯医者では、3カ月おきを推奨しているところもあります。
定期的に受けることで虫歯や歯周病の早期発見につながることは、節約にもつながります。
たとえば、軽い虫歯が発見できれば通院は1、2回で1回につき2000円程度で済みますが、虫歯が痛み出してから行くと虫歯以外に歯周病も見つかり15回ほど通うと45000円以上と何倍にも跳ね上がってしまう計算となります。これ以外にも、麻酔や治療中にも痛い思いもしなければなりませんし、恐ろしい歯医者特有音を何度も聞かなければならなくなります。
しかし、定期的に健診を受けることで、早めに治療が受けられることになります。病気は何でも同じですが、早期発見早期治療が鉄則です。
そのほか、歯や歯肉の状態、歯周ポケットの深さのチェックを行ってもらえるので、口の中の健康状態がどうなのかもわかります。また、どの部分がみがき残しているのか、またそこをどうやってみがけばいいのかも教えてくれます。このようなことから、できれば3カ月に1度程度は歯医者で定期健診を受けるようにすることで、歯のメンテナンスがスムーズに行うことができるようになります。
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