歯は「健康」を左右する?!
出典元:https://www.shutterstock.com/
私たちが毎日生き生きとしていられるのは毎日食べることによって保っています。その食べるために必要不可欠なのが「歯」ですよね。
ですが、人間の寿命は延びてきていても歯の寿命は延びていません。その原因は虫歯と気づかぬうちに始まっている歯周病です。この2つの要因は全身の疾患にも深く関わっていて歯が健康なことは身体も健康になると言っても過言ではないかもしれません。
歯周病は生活習慣病!
出典元:https://www.shutterstock.com/
糖尿病や心臓病は生活習慣病の代表的な病気で皆さんもご存知だと思います。ですがこの生活習慣病に「歯周病」が含まれていることはご存知でしたか?
20代~30代前半は虫歯率が高いのですが40代~70代以降は歯周病率がグンと上がるのです。
この歯周病は後程説明しますが全身疾患と深く関わっています。
サイレント・ディシーズって?
糖尿病や心臓病、高血圧症などの生活習慣病は、あまり自覚症状がなく急に身体の異変を感じたり健康診断にいって初めて知る…ということがよく聞かれます。
このように初期段階では自覚症状がない病気のことをサイレント・ディシーズと呼びます。意味は『静かな病気』ということ。
先ほども言ったように生活習慣病でもある歯周病もサイレント・ディシーズなのです!
歯科医院では定期検診を推奨していますがなかなか来院される方は少なく「虫歯ができたから」「歯に違和感があるから」などと何か理由がないとなかなか来院しない方が多いのです。
定期検診に行っているとセルフケアで補えない部分をケアされるのですが、久々に歯科にかかったりすると、いつのまにかかなり進行しているケースが多かったりします。
まさに静かな病気…サイレント・ディシーズなのです。
歯を清潔に保つと全身にどんないいことが?
出典元:https://www.shutterstock.com/
最近では、様々な研究によって歯と全身の健康/病気に深い関わりがあるということが明らかになってきました。
歯を健康に保つことでどのように身体も健康になっていくかご紹介していきます。
①糖尿病と歯周病
糖尿病の方は歯周病になっている方が多く、そして歯周病が治りにくいということが研究により報告されました。
歯周病の原因は喫煙や糖尿病が深く関わっていると言われています。
糖尿病は名前の通り「糖」は歯を溶かす要因です。甘いものはみんなが好きな食べ物ですが食べた後はしっかり歯を磨く、そして控えることもやはり大切なのかもしれません。
②骨粗しょう症と歯周病
外側から見てもわからない潜在的な影響として懸念されているのが歯周病による「骨粗しょう症」です。
まず、歯周病の症状のなかで、歯周病は歯の周りの歯周組織を破壊していきます。その中でも歯を支える骨「歯槽骨」を溶かしていきます。歯槽骨が溶けていくと皆さんもCMなどで聞いたことあるかと思いますが「歯槽膿漏」となって歯はグラグラし、化膿したり、炎症が起きます。
このように歯周病に含まれている菌は感染していくと様々な組織を破壊していくのです。
③他にも…
歯周病に影響される病気は上記以外にもあります。
肺炎や動脈硬化、低体重児出産や感染症心内膜炎などこれらの病気は歯周病と関連があると言われているのです。
歯の健康は健康寿命を延ばす!
出典元:https://www.shutterstock.com/
日本は年々男女とも寿命が延びてきています。その寿命の中には「健康寿命」というものがあり、寝たきりの生活や痴ほう症にならない期間で日常生活を普通に過ごせる期間のことを表します。
そのためには今回お話ししたように歯の健康を保つことがとっても大切なのです。最近では『8020運動』があるくらいです。
この8020運動は80歳で20本は自分の歯を残していきましょう!ということです。
そして各都道府県でこの運動は積極的に取り組んでいて年々8020の方が増えてきました!
このように歯の健康はいろいろなところで重要視されるようになってきたのです。
今の自分の歯を大切に健康のことも考えながら健康寿命を延ばしていきましょう!
- カテゴリお口の雑学 - 病院選び
- VIEW:1,053