今日からできる! 正しい歯のお手入れ方法

今日からできる! 正しい歯のお手入れ方法

プラークを落とすことが歯のお手入れの基本です。正しく歯を磨くことで虫歯や歯周病を寄せつけず、いつまでも使える歯を手に入れましょう。
2018年11月09日作成

  • カテゴリお口の悩み - 虫歯
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プラークを落とすことが歯のお手入れの基本です。正しく歯を磨くことで虫歯や歯周病を寄せつけず、いつまでも使える歯を手に入れましょう。
2018年11月09日作成

TOPIC 01

正しいブラッシングを心がけよう

ブラッシングはプラーク(歯垢)を落とす一番簡単で効果的な方法です。しかし、歯はただやみくもに磨けばいいというものではありません。歯並びは人それぞれで、磨き残しの多い部分というのはだいたい決まっています。そこをよく磨くことがポイントになります。

まず、歯磨きは何のために行うかというと、虫歯と歯周病の原因になるプラークを落とすことにあります。プラークはネバネバしていて、そのほとんどが細菌です。その中には何億という細菌が息づいています。しかし、プラークというのは単なる食べかすではなく、口の中の食べかすを栄養にして育った細菌のことです。これを正しいブラッシングで減らすことで、虫歯や歯周病知らずとなります。

つまり、歯磨きの大きな目的はプラーク除去ということになります。じつは歯磨きの目的はもうひとつあり、それは歯ぐきをマッサージすることです。歯ぐきをマッサージすることで歯肉の炎症をやわらげ、よい状態に保つことができるようになるからです。肌の手入れを行うように毎日根気よく続けることが大切です。

TOPIC 02

正しい歯のお手入れのしかた

出典元:https://www.shutterstock.com

ブラッシングにはいろいろな方法がありますが、効果的にプラークを落としやすくするのは「スクラビング法」と「バス法」があります。

ブラッシングの基本

1歯と歯ぐきの境目はプラークのたまり場所
歯と歯ぐきの境目は、歯周ポケットの入口があってプラークがたまりやすい部分です。歯ぐきも炎症を起こしやすいので、この部分にきっちりとブラシの毛先をあてます。歯ブラシの毛先が歯ぐきにあたっているのを確認するのが大切です。

2小刻みに横に動かしていくこと
歯ブラシを動かす幅が大きすぎると、毛先がきちんと歯や歯ぐきにあたらず、磨き残しができてしまいます。1本1本を丁寧に磨くイメージで行うことが大切です。歯ブラシは小刻みに横に動かし、毛先が歯と歯の間から飛び出さないようにします。このとき、歯ブラシの毛先が歯と歯の間にしっかりと食い込むように、歯ブラシの横を歯の面に密着させると上手に動かすことができます。また、歯ブラシの持ち方は鉛筆をつまむように軽く持って、動かすようにするのもコツです。

3力を入れすぎないこと
軽く動かすのが基本です。プラークを取ろうと意気込んで、あまりゴシゴシと強い力でみがくと歯ぐきを痛めてしまうことにもなりかねません。磨いているときに歯ぐきから出血するのは要注意ですが、あまり弱すぎてもプラークは落ちません。ブラッシングの圧力は300グラム以内といわれているので、痛くなく気持ちいいくらいの力で磨いていきます。

スクラビング法とは

歯ブラシの先を歯の面に対して垂直にあてて、小刻みに動かしていく方法です。プラーク除去効果が高く、なおかつマッサージ効果も期待できます。柔らかめか普通の硬さの歯ブラシを用いるようにします。

バス法とは

歯ブラシの先を歯の面に対し45度の角度にあて、小刻みに動かしていく方法です。歯の裏側も同じように歯ブラシをあてていきます。

TOPIC 03

歯みがきのコツとは

出典元:https://www.shutterstock.com

1ブラッシングの目安は10分間

1か所20回、10分間ブラッシングが目安です。長いと思われるかもしれませんが、順番に上下28本の歯を磨けば軽く10分ほどかかります。夜寝る前には必ず、その日の汚れはその日のうちに取り去るようにすることが大事です。それくらい丁寧に磨かないとプラークは落ちません。また、長く丁寧に磨けばマッサージ効果も高まっていきます。

2食べたら磨くこと

一日何回磨けばいいの? ではなく、基本的に食べたら磨くことを心がけましょう。食べると口の中は細菌だらけになります。口の中に残った食べかすを細菌が栄養として、育っていきプラークとなります。いつまでも口の中に食べ物のかすやプラークを残さないことが、虫歯や歯周病の予防につながります。

ただ、食べたら磨くといっても、外出していて磨けないこともあるでしょう。1日1回以上、せめて寝る前ぐらいは丁寧な歯磨きを心がけてください。お風呂に入ったついででもいいでしょう。

夜寝ている間は口が動かないため、唾液の分泌も少なくなって、細菌が活動しやすくなります。寝る前の歯磨きで、口の中の細菌を少しでも減らしておくことが大事なことです。

3奥歯と被せものはしっかりと

食べるときはほとんど奥歯を使っているので、汚れの大半は奥歯にこびりつきます。見た目が気になる前歯ばかり磨かず、しっかりと奥歯を磨くことが大事です。

また、金属などを被せている歯は、一番硬いエナメル質が削られ、その下にある軟らかい象牙質が、接着剤のすぐ下にさらされています。軟らかいため、虫歯になりやすいので、被せものがある歯ほど丁寧に時間をかけて磨いていきましょう。


一生使いたい歯ですから、無理なブラッシングをして傷めないように気をつけましょう。

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