親知らずって必要なの?治療方法は?

親知らずって必要なの?治療方法は?

親知らずは気づかないうちに生えているものです。実際必要なのでしょうか?今回は親知らずについて治療方法も含めご紹介します! 2018年10月09日作成

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親知らずは気づかないうちに生えているものです。実際必要なのでしょうか?今回は親知らずについて治療方法も含めご紹介します! 2018年10月09日作成

親知らずってどんな歯?

人間の歯は、永久歯が生えそろった時点で正式には上下で28本とされています。
この親知らずはその28本の永久歯が生えそろった後に1番最後に生えてくる奥歯です。親知らずと呼ばれていますが本当の名称は「第三大臼歯」又は「智歯」と呼ばれています。
永久歯が生えそろうのは通常だと15歳前後なのですがこの親知らずが生えてくるのは10代の後半から20代前半くらいで知られず生えてくることから「親知らず」と呼ばれるようになったと言われています。

親知らずは生えてこないことも?!

親知らずは上下の左右の1番奥の歯のさらに後ろに生えてきます。なので親知らずは4本あることになります。
ですが、もともと親知らずがなかったり、必ず4本生えてくるとも限りません。例えば親知らずが生えてくるためのスペースがなかったり生えてくる向きが方向違いだったりすると歯ぐきの中に埋まっていたり、手前の奥歯によしかかるように傾いて最後まで生えてこなかったりの状態が見られることもあります。

親知らずは虫歯になりやすい!

親知らずは1番奥に生えてくるので歯ブラシが届きにくく、横に傾いて生えている場合には手前の歯と傾いた親知らずの間に食べカスが残りやすくしかも清掃しにくいため虫歯になりやすいと言われています。
では親知らずは抜いてしまった方がいいのでしょうか?

親知らずは必要?不必要?

親知らずはちゃんと真っすぐ生えてこなかったり、虫歯になりやすいという理由から全て抜いてしまう方もいるのですが例えば手前の奥歯が何らかの症状で抜いたり、抜けてしまったときにこの部分を補うために「ブリッジ」という補綴物を作ることがあります。
「ブリッジ」は名前の通り橋渡しを行う銀歯です。そのため抜けている歯を真ん中にサイドの歯にかけて補う銀歯です。
なので親知らずの手前の歯がないときは、抜けた歯の手前の歯と親知らずを使ってブリッジを造ることもあります。
また親知らずも抜けやすい歯と、傾いて生えていたり、アゴに通っている神経の近くに生えていたり、歯ぐきの中に横向きで生えていたりすると抜歯するのが大変になってきます。
術後の経過では痛みを伴ったり、顔が腫れるなどの一時的なリスクもありますが抜くときは先生と色々なことを相談しながら決めなくてはいけません。
ですが以下の場合には抜いたほうが良いと言われています。

☆抜歯が必要な場合

・親知らず自体が大きく虫歯になっている
⇒先ほども言ったように親知らずはとても虫歯になりやすく、生え方によってはケアが大変になってくることがあります。先生の判断によっては虫歯が小さくも抜く場合があります。

・歯ぐきの中で横向きに埋まっている/手前の歯に影響を及ぼしている
⇒親知らずが横向きに埋まっていると歯ぐきに炎症を起こしたり、歯ぐきの中で手前の歯の根っこ部分を押し溶けるように根っこが吸収されてしまう場合があります。
この場合にはやはり抜いておく方がいいでしょう。

・食べ物がつまりやすく歯ぐきが腫れてしまう
⇒特に傾いて親知らずが生えている場合、食べ物が入り込みやすい為、うまく清掃できずに歯ぐきが腫れたり膿んでしまったりすることがあります。痛みが出てくる場合もあるのでその場合には抜歯する方が良いと言われています。

☆抜歯が不必要な場合

・上下真っすぐ生えていてかみ合っている
⇒親知らずが正常に真っすぐ生えていてきちんと上下で噛み合わせができている場合は抜く必要はないと判断されることが多いです。

・アゴの骨に完全に埋まっていて尚且つ隣の歯に邪魔していない
⇒パノラマ写真を撮った時に周りの歯に影響がなく完全に埋まっている親知らずの場合は抜かなくても良いと判断されることが多いです。痛みや歯ぐきの腫れが見られない場合は様子をみるということで抜かれないでしょう。

その他、今後の為に役に立つような場合は抜歯はせず利用することもあります。なので抜くか抜かないかの判断は先生と共に考える方が良いでしょう。

親知らずの治療方法とは

親知らずの治療方法は症状によって変わってきます。真っすぐ生えていて特に炎症や腫れがない場合は他の歯と同様に麻酔をして抜歯を行います。
傾いている歯は隣の歯を傷つけないように削ったり、割ったりしてから抜歯をすることがあります。
歯ぐきの中に埋まっている歯は歯ぐきを切開してから砕いて抜いたりと他の処置に比べ若干手間がかかる処置になります。
また、歯ぐきの炎症が続いている場合などは炎症状態で歯を抜いてしまうと経過が悪いので炎症を抑えてからの抜歯になります。
そのために事前に処方される化膿止め等を服用し様子を見てから抜歯することになります。

最後に親知らずのポイント

親知らずの生え方や症状によって治療方法が異なり、場合によっては抜かなくてもいいということはわかっていただけたでしょうか。
邪魔になるから抜く。という意見もあるのですが親知らずが気になったときは先生と相談してどうするかを判断しましょう!
親知らずのことでお悩みがある方は、歯科に相談してその日に抜歯がすぐ行われるわけではありませんので安心して相談してみましょう!

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