どうして虫歯になるの?改めて原因と予防法を知りたい

どうして虫歯になるの?改めて原因と予防法を知りたい

だれでも虫歯になるのは嫌ですよね。でも、どうして虫歯になるのでしょうか。知っているようで、よく知らない虫歯のメカニズム。虫歯になる原因を知り、バッチリ対策しましょう。 2018年08月29日作成

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だれでも虫歯になるのは嫌ですよね。でも、どうして虫歯になるのでしょうか。知っているようで、よく知らない虫歯のメカニズム。虫歯になる原因を知り、バッチリ対策しましょう。 2018年08月29日作成

TOPIC 01

甘いものを食べると虫歯になるのはなぜ?

甘いものばかり食べていると、虫歯になるよ。よく言われますよね。でも、どうして甘いものを食べると虫歯になるのでしょうか。わかっていそうで、実はよくわからない虫歯ができる仕組み。対策と合わせて紹介します。

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虫歯菌は糖を栄養に酸をつくる

私たちの口の中には300種類もの数多くの細菌がいます。その中の一つが虫歯菌です。そして、細菌は食べ物の糖と結びついてねばねばしたものを作り出し、歯に付着します。こうした細菌はかたまりになったものが歯垢(プラーク)です。

そして、歯垢の中の虫歯菌は糖分と結びついて、酸を作り出します。この酸が歯の表面を溶かしていくのです。糖の中でも虫歯菌は砂糖が大好物。砂糖が多く含まれる食べ物を食べるほど、虫歯菌は活発に酸を作ります。

唾液が溶けた歯の表面を修復

虫歯菌が酸を作り出しても、すぐに虫歯になるわけではありません。口の中の唾液には、虫歯菌の酸を中和し、溶けた歯の表面を修復する(再石灰化)働きがあります。

ですから、食べた後にきちんと歯垢を落とし、歯の表面をきれいにしておけば、唾液が歯を修復してくれるので、虫歯になることはありません。

再石灰が間に合わないと虫歯に

せっかく唾液が酸に侵された歯を修復していても、砂糖が多く含まれた食べ物を食べたり、絶えず間食をしたりして虫歯菌を活発にしてしまっては、修復が間に合いません。

こうした状態が続くと、だんだんと歯の表面が溶かされ、虫歯になってしまうのです。それでも、歯の表面のエナメル質で虫歯が収まっているうちは、再石灰化による治癒は可能です。

しかし、エナメル質の下にある象牙質まで進行すると、歯が痛むようになり、再石灰化による治癒も望めなくなります。

TOPIC 02

虫歯になりやすい人とは

虫歯の原因は、虫歯菌が出す酸が歯を溶かす速度に、唾液の修復作用が間に合わないことにあります。では、体質や生活習慣で虫歯になりやすい人は、どんな人なのかを紹介します。

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間食や甘いものが好きな人

間食や甘いものが好きな人は当然、虫歯菌の活動が活発になり、虫歯になりやすくなります。朝・昼・晩の3食で済ませることができれば、完璧ですが、なかなかそうはいきませんよね。せめて、間食は朝食と昼食の間、昼食と夕食の間の2回にしましょう。

仕事や家事の合間に、何度もお菓子をつまむのは禁物です。


また、飲み物に果汁ジュースや甘い炭酸飲料などを飲むのも控えましょう。飲み物であっても、糖分が含まれていると虫歯菌が活発化します。水分補給は水やお茶、ブラックコーヒーなどがおすすめです。

歯磨きが下手な人

どんなにしっかり歯を磨いても、歯ブラシで落とせる歯垢は60%程度といわれています。歯ブラシの使い方が下手な人や適当に歯磨きを済ませている人は、半分も歯垢を落とすことができません。これでは、食事のたびに歯垢の中の虫歯菌が、大量の酸を作り出してしまいます。

「一度も歯磨きの方法を教わったことがない」という人は、歯科医院でブラッシング指導を受けてみるといいでしょう。ついでに、デンタルフロス(糸ようじ)の使い方も教わりましょう。

デンタルフロスを使えば、歯と歯の間など、歯ブラシでは落とせない歯垢も落とすことができます。歯磨きとデンタルフロスの組み合わせで、ようやく歯垢の80%を落とすことができます。

残りの20%は歯科医院でクリーニングを受けて落としましょう。

歯のエナメル質が弱い人

歯のエナメル質が先天的に弱く、柔らかい人がいます。そうした異常がなくても、乳歯や生えたての永久歯はエナメル質が弱く、酸に溶かされやすい状態にあります。こうした人たちは、歯科医院でフッ素を塗ったり、歯を保護したりといった処置を受けると、虫歯になりにくくなります。


また、かんきつ類やスポーツドリンクなどをよく食べたり飲んだりする人は、酸によってエナメル質が弱くなりますので注意が必要です。

虫歯菌が多い人

人によって口の中の細菌の種類や数に差があります。もともと生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しないのですが、母親の口に入れた指をなめたり、父親が使った箸やスプーンで食事をしたりして、口の中に虫歯菌が入ってしまいます。くしゃみや咳で飛んだ唾液でも虫歯菌は口に入ります。

虫歯菌が口の中に入った時期が早いほど、虫歯になりやすくなるとされています。

口の中の虫歯菌の多さは、唾液を検査することでわかります。気になる人は歯科医に相談してみましょう。あなたにあった対策も教えてもらえますよ。

唾液の量が少ない人・唾液の力が弱い人

唾液の量が少ない人、もともと唾液の力が弱い人もいます。こうした人は、虫歯菌の酸を中和や再石灰化に時間がかかるので、虫歯になりやすくなります。薬の中には、飲むと喉が渇くものがありますが、それは唾液の量が少なくなるためです。

虫歯菌が酸を作れないキシリトール入りのガムを食べたり、唾液腺のマッサージをしたりすることで、唾液の量を増やすことができます。

TOPIC 03

自分のタイプを知り対策を

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虫歯になる理由、虫歯になりやすい人について紹介しました。虫歯対策といっても、原因によって予防法は変わります。きちんと歯を磨いているのに、虫歯になってしまうという方は、一度歯科医院で相談してみてください。きっと良い方法が見つかりますよ。

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