奥歯は虫歯になりやすい?予防と治療の方法とは

奥歯は虫歯になりやすい?予防と治療の方法とは

奥歯は歯の中でも虫歯になりやすい個所だといわれます。なぜ、奥歯は虫歯になりやすいのか。その理由と、奥歯の虫歯の予防と治療について紹介します。 2018年08月21日作成

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奥歯は歯の中でも虫歯になりやすい個所だといわれます。なぜ、奥歯は虫歯になりやすいのか。その理由と、奥歯の虫歯の予防と治療について紹介します。 2018年08月21日作成

TOPIC 01

奥歯が虫歯になりやすい理由とは

突然、襲う虫歯の痛み。みなさんは経験ありませんか?けれど、虫歯が痛むのって、たいてい奥歯ですよね。「虫歯といえば、奥歯」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

本当に他の歯に比べて奥歯は虫歯になりやすいのか、そして、虫歯の予防や治療の方法をお教えします。

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結論を先に述べますと、「奥歯は他の歯に比べて虫歯になりやすい」といえます。
それは、奥歯の形や場所に原因があるようです。

汚れがたまりやすい複雑なくぼみ

奥歯の形をよく見てみましょう。上の部分がくぼんで、溝もありますね。食べ物をかみ砕きやすいように、このような形になっているといわれています。

しかし、このくぼみや溝には食べ物のかけらなどがたまりやすく、虫歯の元となる細菌が繁殖して歯垢(プラーク)となってしまいます。また、奥歯と奥歯の隙間にも食べ物のかけらがたまりやすく、これらが虫歯や歯周病の原因となります。

歯ブラシの毛先が届きにくい

歯磨きのとき、歯ブラシの毛先がしっかり歯に届かないと、食べ物のかけらや歯垢などの汚れを落とすことはできません。ですが、口の中の一番奥にある奥歯は、上手に歯ブラシを使わないと溝の間や側面についた汚れまで落とすのは大変です。特に、奥歯の一番奥の側面は磨き残しが多い場所です。

また、歯ブラシの形も大切で、あまりヘッドが大きいものだと口の奥まで毛先を届かせることができません。このように、奥歯は漫然と歯を磨いているだけでは、虫歯の原因となる汚れを落とすことができないのです。


 

TOPIC 02

奥歯を虫歯にしない予防法は

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歯ブラシを上手に使って

奥歯を虫歯にしないためには、まずしっかりとした歯磨きが大切です。まず、歯ブラシはヘッドが小さ目なものを選ぶといいでしょう。ヘッドが大きいと口の中の奥の方まで歯ブラシが届きません。

 そして、奥歯を磨くときは、歯ブラシを横にして歯の側面に毛先がしっかり当たるようにします。歯の奥の側面も、少し歯ブラシを傾けて、毛先でぐるりと歯をなぞるように。かみ合わせ部分的の溝も忘れずに。

デンタルフロスがあればより効果的

歯ブラシをいくら上手に使っても、歯と歯の隙間の汚れは、なかなか落ちません。そので使うのがデンタルフロス(糸ようじ)です。

デンタルフロスには一本の糸を指に絡ませて使う糸巻きタイプと、持ち手の先にフロスを張ったホルダータイプがあります。糸巻きタイプは少しコツが必要なので、慣れていない人はホルダータイプを使うのがいいでしょう。

デンタルフロスは、糸を歯と歯の間に入れ、隙間にたまった食べ物のかけらや歯垢を落とします。使い方は歯医者さんで教えてもらえるので、初めての人は使い方や使いやすい商品についてアドバイスを受けるといいでしょう。

TOPIC 03

奥歯の治療にはどんな方法が

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大きなものは回数がかかる場合も

虫歯の治療は初期のものなら、前歯も奥歯もあまり変わりません。虫歯になった部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)やインレーという詰め物をします。保険適用の治療ならば、詰め物は銀色の金属製です。レジンを詰めるだけなら1回の治療で終わり、インレーなら2回で終わります。

しかし、大きな虫歯になると、奥歯は1、2回では終わりません。進行して大きくなった虫歯は、虫歯を取った後に歯の根の神経の治療を行い、それから被せ物をします。奥歯は、前歯などと違って根が複数あり人によって形も違うので、根の治療には複数回かかることがあります。
 保険治療の場合、被せ物は基本的に金属です。 

見た目を気にするなら自費診療も

たとえ、奥歯でも見た目の悪い金属の詰め物はいやだという場合、自費診療(保険適用外)で白い詰め物や被せ物を選択することができます。

素材にはセラミック(陶製)やジルコニア(人工ダイヤ)、レジンとセラミックを混ぜたハイブリッドセラミックなどがあります。一番高価なのがジルコニアで1本10万円から20万円。セラミックで1本8万円から12万円、ハイブリッドで1本5万円から12万円というのが相場のようです。

ただ、ハイブリッドについては、歯の場所や加工方法によっては保険が適用される場合があります。その場合、3割負担で1本8000円から1万円ほどです。

TOPIC 04

奥歯のケアをしっかりと

奥歯は人にとって重要な歯です。単に食べ物をかみ砕くだけでなく、奥歯を食いしばらなければ、物を持ち上げるときなどに力を出すことも難しくなります。

その大切な奥歯のケアは少々面倒くさく、虫歯になれば治療も他の歯に比べて手間がかかるということが、おわかりいただけたでしょうか。

あなたの大切な奥歯、歯医者さんのアドバイスを受けながら、しっかり守ってください。

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